
トランプ米大統領は18日(現地時間)、フロリダ州ウェストパームビーチの「トランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ」で、韓国や日本、台湾の主要企業のトップらとゴルフ会合をした。韓国系の孫正義ソフトバンク会長が橋渡し役を務めたとされる今回の会合には、李在鎔(イ・ジェヨン)三星(サムスン)電子会長、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代(ヒョンデ)自動車グループ会長、具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長、金東官(キム・ドングァン)ハンファグループ副会長が参加した。
現職の米大統領が複数の海外企業の経営者とゴルフ会合を行うのは異例だ。トランプ氏は大のゴルフ好きで、安倍晋三元日本首相など各国首脳ともゴルフを楽しんだ。今回の会合が、関税交渉や対米投資など、米国との通商課題をめぐる協議の進展につながるとの見方も出ている。
ホワイトハウスによると、トランプ氏は18日午前9時15分ごろゴルフ場へ向かい、午後4時52分ごろに退場した。約7時間37分にわたるラウンドで、トランプ氏が韓国企業のトップらと直接意見を交わした可能性がある。
一方で、ゴルフは通常4人1組で行うことから、実際にトランプ氏と同組でプレーした企業関係者は一部に限られるとの見方もある。ホワイトハウスは、トランプ氏が誰と同伴ラウンドをしたのかについては明らかにしていない。また、ゴルフ場の入り口では、ホワイトハウスの警護員が外部の接近を遮断するなど、厳重な警備体制が敷かれたという。
ただし、財界トップらはトランプ氏と同組でなかったとしても、試合前後や休憩時間などを利用して会話を交わす機会はあったとみられる。その際、韓国企業の対米投資や関税交渉などが話題になった可能性が指摘されている。
同日、企業トップらは自家用車ではなくリムジンバスでゴルフ場へ向かったとみられる。トランプ氏一行がゴルフ場を離れた後、企業トップらが乗っているとみられる黒いリムジンバスが近隣のホテルへ向かう場面が確認された。そのホテルのロビーでは孫会長の姿が目撃され、また企業トップを補佐していたとみられる韓国人スタッフの姿も確認されたという。
会合が行われた「ウェストパームビーチ・トランプ・インターナショナル・ゴルフクラブ」は、トランプ氏が所有する27ホールの高級ゴルフ場で、安倍氏ともここでプレーしたことがある。
フロリダ州の地元紙「パームビーチ・デイリーニュース」などによると、トランプ氏は17日から19日まで、このゴルフ場から車で約10分の別荘「マー・ア・ラゴ・リゾート」に滞在する予定だという。特に17日には、自身の政治スローガンであり支持層を意味する「MAGA(Make America Great Again=米国を再び偉大に)」の名を冠した、1人あたり100万ドル(約14億ウォン)の募金ディナーが開かれ、トランプ氏は基調演説を行い寄付を呼びかけた。
林雨宣 imsun@donga.com






