Go to contents

李大統領「国民の北朝鮮拘束、初耳」 翌日大統領室が「早期の南北対話で解決へ」

李大統領「国民の北朝鮮拘束、初耳」 翌日大統領室が「早期の南北対話で解決へ」

Posted December. 05, 2025 10:15,   

Updated December. 05, 2025 10:15


韓国大統領室は4日、李在明(イ・ジェミョン)大統領が前日の外国メディア記者会見で、北朝鮮に拘束中の韓国国民に対する対策を問う質問に「初めて聞く話だ」と答え、物議を醸したことを受け、「国民的な共感を基盤に、早期の南北対話再開の努力を通じて解決していく」と明らかにした。

大統領室は同日、配布した回答資料で「現在、脱北民3人を含む韓国国民6人が2013年から16年にかけてスパイ罪などの容疑で拘束されていると把握している」とし、このように説明した。続いて「南北間の対話・交流が長期間中断された状況で、分断による国民の苦痛は続いており、問題の解決が急務だ」と述べた。米国など外国人拘束者は全員解放されたが、韓国国民6人は長期拘束されている。生死はもちろん、所在すら分からない状況だ。

李氏は前日の外国メディア会見で、北朝鮮専門メディアNKニュースの記者から関連質問を受けた後、魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長に「韓国国民が拘束されているというのは本当か。いつ、どのような経緯か」と尋ねた。そして「非常に以前に起きたことで、個別の情報が不足している。状況をもう少し調べて判断する」と述べた。

NKニュースは3日、魏氏が記者会見後の関連質疑で、北朝鮮内に拘束された韓国国民の解放と国内の非転向長期囚の北朝鮮送還問題を連係させる考えを示したと報じた。ただし統一部は4日、「現在、非転向長期囚送還問題を北朝鮮に拘束中の国民送還と連係することは検討していない」と線を引いた。さらに統一部は「国内でも拘束者の家族と随時意思疎通を図り、その苦痛を和らげている」と明らかにした。

北朝鮮拘束者家族は今回の事案に失望感を示した。キム・ジョンウク宣教師の実兄キム・ジョンサム氏は「残念で失望が大きい」とし、「統一部内に拉致被害者対策チームも消え、李大統領も『初めて聞く話』と言うので胸が痛い」と述べた。


申圭鎭 newjin@donga.com