
米海軍の艦艇が、トランプ大統領の就任後初めて台湾海峡を通過した。中国は「安全保障上のリスクを高める」と反発した。
中国人民解放軍東部戦区の李熹報道官は12日、「10日から12日まで、米海軍の駆逐艦『ジョンソン』と海洋調査船『ボウディッチ』が台湾海峡を通過した」と明らかにした。
東部戦区は、海・空軍部隊を通じて米軍艦の航行の全過程を監視し、警戒態勢を維持して対応したと説明した。李氏は、「米国の行動は誤ったシグナルを送り、安全保障上のリスクを高める」とし、「国家主権と地域の平和・安定を害することに断固として立ち向かう」と付け加えた。中国国務院台湾事務弁公室も同日、記者会見で、「米国は『一つの中国』原則を順守し、台湾独立勢力に誤ったシグナルを送るのをやめなければならない」と主張した。
海外メディアは、米海軍艦艇の台湾海峡通過が7日の日米首脳会談後に行われたことに注目した。日米首脳は共同声明で、「台湾海峡で力または威圧による一方的な現状変更の試みに反対する」と強調した。ロイター通信は、米海軍艦艇の台湾海峡通過が確認されたのは昨年10月以来のことで、「今回の作戦はトランプ大統領就任後、政治的に敏感な台湾海峡を通過する米国の初の任務」と報じた。
米海軍も所属艦艇が台湾海峡を通過したことを認めた。米インド太平洋軍のマシュー・カマ―報道官は、「今回の航行は台湾海峡の公海上にある航路を通じて行われた」とし、「当該航路ではすべての国が航行と飛行の自由を享受できる」と述べた。
金喆仲 tnf@donga.com






