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李世乭九段、10年ぶり再びAIと対局

Posted March. 04, 2026 09:33,   

Updated March. 04, 2026 09:33


李世乭(イ・セドル)九段が、グーグル・ディープマインドの囲碁人工知能(AI)「アルファ碁」と世紀の対局を行ってから10年ぶりに、同じ場所で再びAIと対局する予定だ。今回は李九段自らがAIで囲碁モデルを構築し、対戦に臨む。

実行型(エージェンティック)AIスタートアップのインヘンスは3日、9日にソウル鍾路(チョンノ)区のフォーシーズンズホテル・アラホールで、李九段と囲碁を通じたグローバルAIキャンペーンを実施すると明らかにした。同所は李九段が2016年3月9〜15日にアルファ碁と対局した会場でもある。当時、アルファ碁は李九段を4勝1敗で破り世界を驚かせた。李九段は第4局で「神の一手」と呼ばれる78手目でアルファ碁を下し、人間の意地を見せた。アルファ碁に勝利した人間棋士は、現在も李九段ただ一人だ。

9日の対局は同日午後1時から1時30分までの30分間行われる予定だ。李九段はインヘンスのAIエージェントと音声で対話しながら、リアルタイムで自身の囲碁プログラムを構築する。また、自身と対戦する囲碁モデルもAIエージェントの支援を受けて作り上げる。その後、自らが開発した囲碁モデルと直接対局する計画だ。こうした過程を通じ、AIエージェントが音声命令だけで企画から実行、生成、運用に至る全工程を遂行する姿を示すという。

李九段は2019年の引退後、昨年、蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)機械工学科の特任教授に任用された。AIと囲碁を融合した研究やAI関連の助言、特別講義を行っている。

今回のイベントには、クラウド基盤「アジュール(Azure)」を提供するマイクロソフトのほか、アンソロピック、エヌビディアなどのグローバル・ビッグテック企業が公式スポンサーとして参加する。ライブ配信で世界に生中継される予定だ。インヘンス関係者は「かつて人間と対決した強力なAIが、今や人間の主導のもと『実行』し『創造』するパートナーへと進化したことを象徴的に示す場になる」と語った。

インヘンスは2021年設立のAIオペレーティングシステム(OS)ソリューション企業。イ・スンヒョン代表は「10年前にAIが人間に驚きを与えた場所で、いまはAIが人間の意図を支え創造性を最大化するパートナーへと進化したことを証明できるのは非常に意義深い」と話した。


チョン・ヘジン記者 sunrise@donga.com