
6・3地方選挙の投票用紙不足問題を巡り、裁判所は10日、ソウル松坡区(ソンパク)の蚕室(チャムシル)7洞第2投票所を訪れて現場検証を行ったが、投票用紙が保管されていた箱を確保できなかった。この箱は、選挙管理委員会が地域内の有権者の半数にも満たない1900枚の投票用紙しか準備していなかったとの疑惑を解明する重要な証拠だったが、投票終了後に現場が片付けられたことで撤去されたとみられる。
10日午後3時ごろ、ソウル東部地裁の金芝娟(キム・ジヨン)部長判事と、証拠保全を申し立てた保守系野党「改革新党」の金正澈(キム・ジョンチョル)最高委員、選挙管理委員会職員らは、蚕室7洞第2投票所を訪れ、現場検証を行った。前日に裁判所が出した証拠保全命令に基づく措置だった。
しかし裁判所と金正澈氏側は午後3時26分頃、「印刷枚数1900枚」などと記された投票用紙保管箱を見つけられないまま検証を終えた。金正澈氏は「現場はすべて片付けられており、(箱は)なかった。選管委ですらどこに保管されているのか分からない状態だ」とし、「深刻な問題だと思う」と述べた。
問題の投票用紙保管箱は、松坡区選管委が投票用紙の印刷比率の下限である50%を下回る枚数しか準備せず、事態を招いたとの疑惑を解明する重要な証拠とされている。蚕室7洞第2投票所の有権者数は3856人だが、その半数(1928人)にも満たない1900枚しか準備していなかったのかどうかを示す資料だからだ。ただ、裁判所はすでに投票を終えた投票用紙が保管された投票箱などについては、「証拠保全の必要性が乏しい」として申請を棄却した。
今回の問題に関連して、盧泰嶽(ノ・テアク)前中央選挙管理委員長らを捜査している警察は、松坡区・銅雀区(トンジャクク)・江南区(カンナムク)・瑞草区(ソチョク)・広津区(クァンジンク)の選管委職員らと出頭日程を調整している。警察は投票日当日の投票所内部の状況を把握するため、一部投票所の防犯カメラ映像を確保して分析しているという。
一方、ソウル大学など全国18大学の総学生会は同日午後6時、投票用紙不足問題を糾弾する時局宣言を行った。各大学の総学生会はキャンパス内で時局宣言のほか、自由発言、学内行進、シュプレヒコールなどを実施した。参加した学生らは今回の投票用紙不足問題を国民の基本権と主権を侵害した事案と位置付け、国政調査や特検などによる真相究明と中央選管委の構造改革を求めた。延世(ヨンセ)大学総学生会非常対策委員会は「李韓烈(イ・ハンヨル)烈士が守ろうとした民主主義の前で、これ以上沈黙することはできない」とし、「国会は直ちに国政調査に着手し、責任者を厳重に処罰せよ」と訴えた。
チョン・ナムヒョク記者 キム・ダイン記者 forward@donga.com






