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AIエージェント拡大でトークン消費12倍 「トークン経済」現実味

AIエージェント拡大でトークン消費12倍 「トークン経済」現実味

Posted March. 24, 2026 08:56,   

Updated March. 24, 2026 08:56


自ら判断して行動する人工知能(AI)、いわゆる「AIエージェント」の時代が到来し、AIの演算量が爆発的に増加する中、「トークン」が情報技術(IT)業界の主要テーマとして浮上している。トークンとはAIがデータを処理する基本単位であり、使用量は一般にAIの活用度を示す指標として用いられる。シリコンバレーでは、巨大IT企業の技術者の間でトークン使用量をめぐる競争が始まっている。米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)のジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、技術者にトークン資源を提供すべきだとの考えを示した。優秀な人材ほど多くのトークン支援を受け、AIをより積極的に活用できるようにすべきだという趣旨だ。フアン氏の発言をきっかけに、「トークン経済(トークノミクス)」をめぐる議論も広がりを見せている。

●自律型AIエージェントの登場、トークン消費12倍に

23日、IT業界によると、シリコンバレーでは最近、技術者がAIエージェント「オープンクロー」を積極的に活用するようになり、トークン使用量が急増している。AIの利用状況を追跡するサイト「Open Router」によれば、2025年3月に1週当たり約1兆6200億個だったトークン使用量は、2026年3月には20兆4000億個に達し、1年間で約12倍に増えた。

転機となったのは昨年末に登場したAIエージェント「オープンクロー」だ。AIエージェントとは、簡単に言えば「自律性」を持つAIである。ユーザーの質問に答えるだけでなく、メールの作成や商品の購入といった行為まで自ら実行する。そのため、オープンクローはオープンAIの「チャットGPT」やグーグルの「ジェミ二」、アンソロピックの「クロード」など複数のAIモデルを組み合わせて利用する。複数のAIモデルを同時に休みなく使用するため、人間よりはるかに多くのトークンを消費する。

人間の場合、AIチャットボットで高負荷のプログラミング作業を複数行っても1日当たり数百万個のトークン使用にとどまるが、オープンクローは多い場合、数十億個のトークンを使用することもある。これを金額に換算すると数千ドルに達する。

●「トークン」で賞与支給も

シリコンバレーの技術者の間では、生産性向上のために24時間オープンクローを稼働させることが流行している。「自分のトークン使用量に伴うクロードの費用が年収に匹敵する」といった形で使用量を誇示し、競い合っている。

トークンがAIエージェント時代の核心資源として浮上する中、一部のAI企業は賞与としてトークンを支給する案も検討している。フアン氏は16日(現地時間)、米サンノゼで開かれたエヌビディアの年次開発者会議「GTC2026」で「技術者に基本給の半分に相当するトークンを提供する案を検討している」と言及した。

巨大IT企業技術者の年収追跡サイト「Levels.fyi」によると、上位25%のソフトウエア技術者の年収は37万5000ドル(約5億7000万ウォン)だ。年収の半分をトークンで支給する場合、1人当たり18万7500ドル(約2億8000万ウォン)規模のトークン支援予算が必要になる計算だ。メリッツ証券リサーチセンターのファン・スウク首席研究員は最近の報告書で「AIエージェントの登場により、経済構造は物理経済からデジタル経済を経て、トークン単位の経済、すなわちトークノミクスへと移行している」とし、「今後、AI工場の核心はトークンの生産効率になる」と指摘した。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com