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少量食に薄毛ケアも 米食品・美容業界で「肥満治療薬特需」

少量食に薄毛ケアも 米食品・美容業界で「肥満治療薬特需」

Posted May. 09, 2026 07:46,   

Updated May. 09, 2026 07:46


世界的な肥満治療薬ブームが消費地図まで変えつつある。特に、売上基準で世界の肥満治療薬市場の7割以上を占める米国では、急速な変化が現れている。グルカゴン様ペプチド1(GLP―1)系肥満治療薬の副作用を補完する「GLP―1関連商品」が人気を集める一方、少量の食品を販売する小容量パッケージ商品も拡大している。

8日の製薬・バイオおよび流通業界によると、最近は経口型肥満治療薬まで登場し市場が拡大する中、「GLP―1マーケティング」が広がっている。GLP―1系肥満治療薬は満腹感を長時間維持して食欲を抑制するが、これを活用した「小容量パッケージ」戦略が代表例だ。

最近、英国の大手スーパーマーケットチェーン「モリソンズ」は、高タンパク食品ブランド「アプライド・ニュートリション」と提携し、GLP―1利用者向けの簡便食を発売した。世界最大の消費者協同組合「コープ(Co-op)」も今年1月、GLP―1利用者向け小容量食「グッド・フューエル・ミニミール」を発売した。

市場調査会社グローバルデータのシュラダ・シェルケ消費者分析官は、「GLP―1経口治療薬の登場により、食品や外食の購買パターンが再編されるだろう」とし、「食欲低下に伴い買い物かごのサイズが小さくなり、高タンパク、高食物繊維、栄養豊富な小容量商品への需要が増加する」と見通した。さらに、「GLP―1利用者を狙って商品構成を調整し、陳列方式を最適化した小売業者が競争上有利な立場を占めるだろう」と話した。

GLP―1治療薬使用時に現れる副作用を補完する製品群も恩恵を受けている。肥満治療薬の投与後、急激な体重減少に伴って現れる副作用の一つである脱毛関連商品が代表的だ。米CNBCは今月2日(現地時間)、GLP―1肥満治療薬市場の成長に伴い、脱毛治療市場も拡大していると報じた。ULTAやレッドケン(Redken)などヘアケア企業の脱毛予防トリートメント製品の売上が伸びている。ムニア・タヒリ米レッドケン支社長はCNBCに対し、製品高度化に向け、GLP―1肥満治療薬利用者を対象に製品テストを行っていると明らかにした。

市場調査会社サカーナのラリサ・ジェンセン美容産業アドバイザーは、「GLP―1系薬剤の使用拡大に伴い、脱毛はヘアケア市場で着実に成長している分野だ」とし、「多くのGLP―1利用者が一時的な脱毛を経験したと報告しており、家庭用育毛・治療機器、頭皮セラム、サプリメント需要の増加につながっている」と説明した。同社は、GLP―1利用者は非利用者に比べ、美容製品に約30%多く支出していると推定している。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com