Go to contents

「オッパと呼んで」と「パシリ」 誰にも止められぬ傲慢な口

「オッパと呼んで」と「パシリ」 誰にも止められぬ傲慢な口

Posted May. 09, 2026 07:46,   

Updated May. 09, 2026 07:46


叱られるべき人が叱られるような言動をした時、誰がそれを裁くのか。与党「共に民主党」の鄭清来(チョン・チョンレ)代表は3月末、6月3日の地方選の勝利に悪影響を及ぼす軽率な言動や国民が眉をひそめるような言動に対して厳しく対処すると述べた。「共に民主党」圧勝論が出ると、「勝利楽観論」に警鐘を鳴らし、綱紀粛正に乗り出した。

だが、問題となったのは当の鄭氏自身の発言だった。鄭氏は「こどもの日」の2日前、釜山(プサン)の亀浦(クポ)市場での遊説中に出会った小学校低学年の女子児童に対し、河丁友(ハ・ジョンウ)前大統領AI未来企画首席秘書官を「オッパ(お兄さん)と呼んでみて」と言った。鄭氏は還暦を過ぎ、釜山北甲国会議員補欠選挙に出馬した河氏は50歳を目前にしている。

鄭氏は、自分より立場が上の人物の小学生の娘や孫娘に対しても「オッパと呼んでみろ」と言えるのだろうか。「オッパ強要犯」「ジェンダー感覚の欠如」といった批判にうなずく人は多かった。鄭氏が謝罪したものの、「共に民主党」系シンクタンク「民主研究院」の金光珉(キム・グァンミン)副院長が再び火に油を注いだ。金氏は「オッパ」発言への批判について、「頭の中が性的妄想でいっぱいだから、年齢差のある男女の平凡な呼称まで性的に聞こえるのではないか」とフェイスブックに投稿し、その後削除した。

「オッパ」は本来、血縁関係のない間柄では、年下の女性が年上の男性を親しみを込めて呼ぶ言葉だ。「こどもの日」には国立国語院のオンライン掲示板に、「初対面の場で、年下の女性が40歳以上年上の男性を『オッパ』と呼ぶことが一般的な使用範囲に含まれるのか」という質問が寄せられた。国立国語院は、初対面では「温かな情」が形成されるような情緒的交流が不足しており、40歳ほどの年齢差は親世代に近い隔たりだとして、「オッパ」は適切ではないと回答した。

与党の失言はこれだけではない。「共に民主党」の金文洙(キム・ムンス)議員は、「監視させるために議員を作ったのではないのか。『パシリ』をやるなら公務員になればいい」と発言した。「パシリ」とは、雑用や使い走りをする人を指す俗語だ。金文洙氏は昨年9月にも、国会の公聴会で北朝鮮の魚雷攻撃を受けた哨戒艦「天安(チョンアン)」について、「どこから北朝鮮がミサイルを撃ったのかもまともに明らかにできず、反撃一つできなかった」と発言し、物議を醸した。ここまで来ると、単なる失言では済ませることはできない。しかし、厳正措置を豪語していた党代表自身が責任を問われる立場にあるためか、「共に民主党」内では再発防止策すらまともに出てこない。

「共に民主党」の一部人物による「傲慢な口」を批判すれば、「ユン・アゲイン」公認で揺れた野党「国民の力」を見ろ、われわれの失言の何が問題なのか、と反論するかもしれない。「国民の力」が、「共に民主党」の「捏造捜査・捏造起訴真相究明特検法」を念頭に「大統領によるセルフ公訴取り消し審判論」を持ち出すと、「共に民主党」は「内乱加担者一掃論」で応酬した。政治家は相手を裁けと激しく争い、有権者は誰を裁くかを決めればいい。だが、「共に民主党」の朴省俊(パク・ソンジュン)議員による「市民10人のうち8、9人は公訴取り消しの意味をよく分かっていない」という発言は、一線を越えた傲慢さだ。

「離富亡川(イブマンチョン:ソウルに住んでいた人が離婚すれば富川へ行き、没落すれば仁川へ行く)」という一言で形勢が逆転するのが選挙だ。叱られるべき人が責任を取らないなら、最後は国民が審判を下すほかない。