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北朝鮮、「北朝鮮版K9自走砲」を年内前線配備へ ソウル射程圏

北朝鮮、「北朝鮮版K9自走砲」を年内前線配備へ ソウル射程圏

Posted May. 09, 2026 07:46,   

Updated May. 09, 2026 07:46


北朝鮮が、10カ国以上に輸出されている韓国製兵器「K9自走砲」の外形や最大射程などの性能を模倣した「北朝鮮版K9自走砲」を公開した。北朝鮮はこれをソウルを射程に収める「南部国境(軍事境界線)」に配備すると明らかにしており、「敵対的2国家」路線に基づき憲法に領土条項を新設した北朝鮮が、国境要塞化を本格化しているとの見方が出ている。

北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が6日、重要軍需工業企業所を視察し、新型155ミリ自走平曲射砲の生産実態を確認したと報じた。同通信はこの兵器について、3個大隊分が年内に南部国境の砲兵部隊に配備されると伝えた。正恩氏は、「前線部隊に配備される大口径腔線砲の射程は、今や60キロを超えることになる」とし、「火力打撃範囲の急速な拡大と目標撃破能力の飛躍的向上は、われわれの地上作戦に大きな変化をもたらすだろう」と述べた。最大射程が60キロであれば、北朝鮮の最前線から発射した場合、ソウルを含む首都圏が射程に入る。

北朝鮮はこれまで、170ミリおよび152ミリ自走砲を主力としてきた。これらは射程が60キロに達し、韓国軍のK9自走砲の最大射程(射程延長弾基準)と同水準だが、発射速度が遅く、自動化レベルや命中率も低いため、K9とは比較にならないとの評価が多かった。このため北朝鮮も、自動射撃能力などを高めた「北朝鮮版K9自走砲」の開発を通じて、戦場で最も多く用いられる砲兵戦力の現代化・先端化に乗り出したとみられる。

慶南(キョンナム)大学極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)教授は、「新型自走砲の国境配備予告は、憲法で画定した国境線を物理的に死守するという意思の表明だ」とし、「精密攻撃と首都圏攻撃能力を最大化し、韓国に対する圧力の水準を高める狙いがある」と指摘した。

北朝鮮が、北大西洋条約機構(NATO)など大多数の国で標準弾として使われている155ミリ砲弾を採用したのは、親ロシア系国家への輸出を念頭に置いた動きとの見方もある。

北朝鮮はまた、正恩氏が7日に北朝鮮版イージス艦「崔賢(チェ・ヒョン)」を視察し、来月の海軍引き渡しを命じたとも明らかにした。崔賢の視察には娘のジュエ氏も同行した。北韓大学院大学の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は、「北朝鮮が崔賢の海軍引き渡しを機に祝砲式を開き、ミサイル試射に踏み切れば、西海(ソへ・黄海)上の緊張が高まるだろう」と指摘した。


孫孝珠 hjson@donga.com