Go to contents

危機のスターマー英首相、就任16カ月で「辞任論」

危機のスターマー英首相、就任16カ月で「辞任論」

Posted November. 14, 2025 07:37,   

Updated November. 14, 2025 07:37


増税・福祉削減などをめぐる英国の与党労働党の内紛が、昨年7月に就任したスターマー首相の辞任論へと広がっている。世論調査会社ユーガブによると、スターマー氏の支持率は政権初期には36%だったが、今月に入り17%まで急落した。「事実上のレイムダックで、即時交代が必要だ」とする反スターマー陣営と、「最後まで戦う」という親スターマー陣営の対立が激化している。議院内閣制の英国では、与党党首が交代すると首相も変わる。

11日付テレグラフなどによると、労働党内では「一部議員が党首交代を試みている」との噂がしばしば流れている。特にスターマー政権が26日に発表する予算案に対する国民の反応が悪かったり、来年5月の地方選で労働党が敗北したりすれば、直ちに首相交代に動くとの見方が広がっている。後任候補として、ウェス・ストリーティング保健・社会福祉相、シャバナ・マフムード内相らが取り沙汰されている。

これに対し、首相室の一部参謀はすぐに英紙タイムズやスカイニュースなど有力メディアに対し、首相交代論は「英国の経済と外交を揺るがす無謀で危険な試み」とし、「指導部交代の試みに対抗して戦う」と述べた。ただしストリーティング氏は12日、「私は首相を支持しており、辞任を求めるつもりはない」と線を引いた。

議論が拡大すると、スターマー氏は同日、労働党は「ワンチーム」であり、「内閣構成員への攻撃は容認しない」と沈静化に乗り出した。

労働党の規定によると、党所属下院議員の20%が賛成すれば、新たな党首選のための選挙を実施できる。現在、労働党所属の下院議員は405人で、81人以上が集まれば新党首候補を推すことができる仕組みだ。

スターマー氏は政権初期、財政赤字削減のため福祉政策の縮小を試みた。核心支持層である中道左派の有権者を失う可能性があるとの党内の反発で大半を撤回したが、波紋は収まらなかった。最近では福祉削減の代わりに労働階層を対象とした増税を進めており、これも支持層の反発を招かざるを得ない。

英国は欧州連合(EU)離脱後、安価な東欧産商品や低賃金労働者の流入が途絶えたことで、高物価・低成長・債務増加に苦しんでいる。9月時点の国家債務は2兆9千億ポンド(約5586兆ウォン)で、国内総生産(GDP)の96.4%に達する。統計庁によると、2025~26会計年度の初月である今年4~8月の4カ月間の財政赤字も838億ポンド(約161兆ウォン)だった。政府予測より15.7%多く、前年比24%増加した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com