
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が韓国に対する戦術核攻撃兵器とされる「超大型放射砲(KN25)」の贈呈式に出席し、「われわれは今後も地政学的な敵対勢力がひどく不安を抱くであろう国防技術の成果を継続して示威していく」と述べたと、19日、北朝鮮の官営メディアが伝えた。韓国統一部の鄭東泳(チョン・ドンヨン)長官が前日(18日)、飛行禁止区域の設定などを含む9・19南北軍事合意の先制復元計画を発表した翌日に、対南核投射兵器を誇示した形だ。
19日、朝鮮中央通信によると、正恩氏は前日、平壌(ピョンヤン)で開かれたKN25贈呈式で、「この兵器は戦術弾道ミサイルの精密性と威力に、放射砲の連発射撃機能を完璧に結合させた超強力攻撃兵器だ」とし、「特殊な攻撃、すなわち戦略的使命遂行にも適合化されている」と強調した。正恩氏の「戦略的使命」という言及は、KN25が核投射手段として活用され得ることを示唆したものとみられる。
北朝鮮は同日、直径600ミリに達する新型KN25、50門が第9回党大会会場である4・25文化会館広場に一列に展示された様子を公開した。写真に写ったKN25は従来型より発射管が1基増えた5連装で、既存のKN25は射程400キロで韓半島全域を射程圏に収めるとされる。正恩氏が贈呈式に出席し、直接発射車両を運転しながら閲兵したことから、実戦配備が差し迫っているとの観測が出ている。
正恩氏の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は同日公開された談話で、鄭氏の前日の無人機の北朝鮮侵入事件に関する遺憾表明について「高く評価する」と述べた。鄭氏は前日、無人機事件について北朝鮮側に再度遺憾を表明し、再発防止策として飛行禁止区域の設定などを含む9・19南北軍事合意の復元を推進すると明らかにした。
ただし与正氏は南北接境地域を「南部国境」、韓国を「敵国」と規定し、警告的な発言を続けた。「わが軍事指導部は韓国と接する共和国南部国境全般に対する警戒強化措置を取ることになる」とし、「敵国との国境線は当然堅固でなければならない」と述べた。
これを受け、北朝鮮が迫る第9回党大会で従来の「敵対的2国家論」を具体化する可能性が取り沙汰されている。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)教授は「金与正談話の『南部国境』という表現は、韓国を統一のパートナーではなく『敵対的他国』として固定化しようとする言語戦略だ」と指摘した。
与正氏の談話について統一部は「政府の無人機事件関連遺憾表明と再発防止措置発表に対し、北朝鮮が迅速に立場を示した点に留意する」と明らかにした。
イ・ユンテ記者 oldsport@donga.com






