
「米朝が電撃的に会うことになれば、全面的に歓迎し、積極的に支援する考えだ」
李在明(イ・ジェミョン)大統領は23日に公開された米CNNとのインタビューで、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を機にトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の会談が実現すると思うかとの質問に、「可能性は高くない」としつつも、このように答えた。2019年6月、主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)出席のため日本を訪問したトランプ氏は、ソーシャルメディアを通じて米朝会談を電撃的に提案し、わずか32時間後に板門店(パンムンジョム)で正恩氏と対面した。板門店を管轄する国連軍司令部が、トランプ氏の訪韓期間中、共同警備区域(JSA)の特別見学を中止すると伝えられたことから、米朝会談の可能性に備えた動きではないかとの見方も出ている。
李氏は「トランプ氏が世界平和を実現するという意志を持っていると信じている」とし、「だからこそ『ピースメーカー(平和の仲介者)』の役割を担ってほしいと要請した」と述べた。北朝鮮が韓国との対話を拒んでいる状況の中、米朝間の対話を呼びかけたものとみられる。
李氏は「もし正恩氏が今このインタビューを聞いているとしたら、どんなメッセージを伝えたいか」との質問に対しては、「私はこう言いたい」と前置きし、「相手と会って対話することが、多くの問題を解決するための第一歩になる」と述べた。
一方、李氏は韓中関係について「異なる理念と政治体制を持っているが、中国を排除することはできない」とした上で、「米国との『核心同盟(vital alliance)』がある以上、中国との関係を管理するのは非常に繊細な問題だ」と述べた。さらに「国家間の関係というものは、刀で切るように『この国は友好国で、あの国はそうでない』と単純に区別できるものではない」とし、「それほど簡単な話ではなく、極めて複雑な事案だ」と強調した。
朴訓祥 tigermask@donga.com






