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北朝鮮による拉致被害者問題扱った米ドキュメンタリー、来年世界公開へ

北朝鮮による拉致被害者問題扱った米ドキュメンタリー、来年世界公開へ

Posted October. 03, 2025 09:03,   

Updated October. 03, 2025 09:03


北朝鮮による拉致被害者問題を扱った6部作ドキュメンタリーが来年公開される予定だ。米国のドキュメンタリー監督のスコット・クリストファーソンさん(ブリガムヤング大学教授)らは、崔成竜(チェ・ソンヨン)拉北者家族会代表兼戦後拉北者被害家族連合会理事長(写真)を主人公とするシリーズを2018年から制作してきた。

崔さんは2日、「ドキュメンタリーの仕上げ作業のため製作陣に招かれ、8日に米国を訪れることにした。来年半ば頃にネットフリックスで放映される予定だ」と明らかにした。妻のムン・ヨンヒさん(65)と一緒に渡米し、米国の政財界関係者にも会って拉致被害者問題を訴える計画だ。

ドキュメンタリーには拉致被害者9人、韓国軍捕虜12人の送還をサポートした崔さんの長年の足跡が収められる。製作陣は2018年以降5回以上も韓国を訪れ、白翎島(ペクリョンド)やソウルなどで撮影を行った。白翎島は崔さんの父チェ・ウォンモさんが諜報部隊の「ケロ部隊」で北進号船長として活動した場所だ。ウォンモさんは1967年、延坪島(ヨンピョンド)近海で操業中に北朝鮮軍に拉致された。

ドキュメンタリーには与党「共に民主党」の尹厚徳(ユン・フドク)議員、野党「国民の力」の金健(キム・ゴン)議員ら与野党政治家のインタビューも盛り込まれる。

崔さんは、「今回の制作が拉致被害者運動の最後の仕事だと思って臨んでいる。世界に拉致被害者問題を知らせ、北朝鮮を対話の場に導く契機になることを願う」と語った。


權五赫 hyuk@donga.com