Go to contents

李政厚がチーム打率1位、金河成は移籍後に市場価値急騰 金慧成はPS活躍に注目

李政厚がチーム打率1位、金河成は移籍後に市場価値急騰 金慧成はPS活躍に注目

Posted September. 30, 2025 09:36,   

Updated September. 30, 2025 09:36


李政厚(イ・ジョンフ、27、サンフランシスコ・ジャイアンツ)、金河成(キム・ハソン、29、アトランタ・ブレーブス)、金慧成(キム・ヘソン、26、ロサンゼルス・ドジャース)の韓国人メジャーリーガー3人組が、半分の悔しさと半分の期待を胸に、米大リーグ(MLB)2025年レギュラーシーズンを終えた。

最も安定的に試合に出場したのは李政厚だった。昨年は故障でメジャー初年度を37試合(38安打)で終えたが、今年はフル出場でシーズンを戦い抜いた。レギュラーシーズン最終戦となった29日の本拠地コロラド・ロッキーズ戦で3安打を放ち、チームを4-0の勝利に導いてシーズン通算149安打で締めくくった。

4月には打率.324と好スタートを切ったが、6月には打率.143とプロ入り以来最悪のスランプに陥った。それでも8月以降は打率.306と立て直し、最終的にシーズンを打率.266で終えた。ジャイアンツ内ではトップの成績だ。また、メジャー全体で3位となる三塁打12本も記録した。

李政厚はフォーシーム、ツーシーム、シンカーといった速球系に対しては打率.294を記録したが、カーブやスライダーなど変化球系には打率.208と苦しんだ。「直球勝負には強いが、駆け引きには弱い」という結果だった。バスター・ポージー編成本部長は「メジャーはフルシーズンを経験して初めて分かる世界だ。李政厚は来季に向けてより徹底した準備をするはずだ」と語った。

金河成は来季の飛躍が期待される選手だ。昨シーズン終了後、タンパベイ・レイズと2年契約を結んだが、故障で戦力になれずウェーバー公示された。その後、遊撃手を必要としていたブレーブス・が契約を引き継いだ。

金河成は来季、年俸1600万ドル(約24億円)でブレーブスでプレーを続けるか、契約を破棄してFA市場に出るかを選べる。ブレーブスにとっては金河成が抜けると遊撃手が空席になるため、頭の痛い状況だ。

2023年にユーティリティー部門でゴールドグラブ賞を受賞した金河成は、遊撃手に加え内野全般を守れるため、守備に課題を抱えるチームには魅力的な選手だ。来季ブレーブスでフルシーズンを戦い、さらに価値を高めて大型契約を狙うか、遊撃手不足の今オフにFA市場に出るか、選択肢はすべて金河成の手に委ねられている。韓国人コミュニティーが多く、サンディエゴ・パドレス時代の親友であるジュリクソン・プロファー(32)が所属している点も、ブレーブス残留を検討する要素となる。

今季にメジャーデビューした金慧成は、生き残り競争が「現在進行形」だ。メジャーでの打席数(161打席)よりもマイナーでの打席数(169打席)が多い。5月にメジャー昇格後、7月まで打率.304を記録したが、肩の故障でマイナーに降格。復帰後は打率.130と振るわなかった。

デーブ・ロバーツ監督は、左腕投手相手にはほとんど打席を与えず、右腕相手に146打席立った一方で、左腕相手はわずか20打席にとどまった。金慧成は韓国人メジャーリーガーとしては唯一、チームがポストシーズン(PS)進出を決めたがロースター入りは不透明だ。「どんな状況でも、試合に向けて準備するだけ」と語る。

29日のレギュラーシーズン最終戦には8番・遊撃手で先発出場し、初打席で先制2ランを放ち、6-1の勝利に貢献してシーズンを締めくくった。チームメートの大谷翔平(31)は今季55号本塁打を放ち、自身と球団のシーズン最多本塁打記録を同時に更新した。

同日、30球団が最終戦を終え、PSの対戦組み合わせが確定した。早々に地区優勝を決めた両リーグの4チーム(ミルウォーキー・ブルワーズ、シアトル・マリナーズ、トロント・ブルージェイズ、フィラデルフィア・フィリーズ)は地区シリーズへ直行する。地区優勝したものの勝率で劣るドジャースとクリーブランド・ガーディアンズは、ワイルドカードで最後に滑り込んだデトロイト・タイガーシ、シンシナティ・レッズと10月1日から3戦2勝方式で対戦する。


任寶美 bom@donga.com