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米NYで北朝鮮女性の人権侵害に焦点 初の国際展覧会とドキュメンタリー

米NYで北朝鮮女性の人権侵害に焦点 初の国際展覧会とドキュメンタリー

Posted September. 22, 2025 10:20,   

Updated September. 22, 2025 10:20


「見えない所にいる北朝鮮の女性たちの物語を伝え、これまで世界に知られていなかった彼女たちの回復力にスポットライトを当てたかった」

米国ニューヨーク・マンハッタンで20日(現地時間)に開幕した、北朝鮮女性の人権をテーマにした初の国際展覧会「UNSEEN(見えない):北朝鮮女性たちの回復力と権利に関する14人の芸術家たち」の開幕式で、展覧会を企画したキュレーターのキム・スンミンはこう語った。展覧会はトライベッカ地区のルメ・ギャラリーで27日まで開かれ、世界人権宣言77周年と、各国首脳が国際平和と安全保障を議論する第80回国連総会のハイレベル討論期間に合わせて企画された。

2フロアにわたって展覧会には、クリスティン・ハリス・アモス、リリアナ・ポーター、リビア・トゥルコ、チョ・ミンサン、イ・ソンミ、トレイシー・ワイスマン、キム・ヨンナムら世界各国で活動する14人のアーティストが参加。北朝鮮女性のため祈り、参加、抵抗、希望をテーマにした作品で構成された。また、脱北女性10人の映像インタビューや、彼女たちが描いた過酷な現実を示すイラストなどがドキュメンタリー形式で展示された。さらに、メッセージ性と没入感を高めるため、照明や展示に合わせたキャンペーン音楽も用意された。

今回の展覧会は、世界的デザイン企業のペンタグラムのパートナーで人権活動家でもあるマラナ・ウォラーがキャンペーンデザインを担当。タイムズスクエアをはじめニューヨーク各所の大型広告板でもPRが行われた。広告では北朝鮮女性の顔を赤い点で代替し、苦痛や暴力、それを乗り越える尊厳と回復力を強烈に伝えている。


ニューヨーク=イム・ウソン特派員 imsun@donga.com