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海外流出の朝鮮仏画「神衆図」、ドイツから取り戻す

海外流出の朝鮮仏画「神衆図」、ドイツから取り戻す

Posted September. 03, 2025 08:59,   

Updated September. 03, 2025 09:03


海外に流出していた朝鮮の仏画「神衆図」(写真)がドイツで買い戻され、返還された。

大韓仏教曹渓宗(総務院長・ジンウ和尚)と曹渓宗第6教区本寺の麻谷寺(住職・ウォンギョン和尚)は2日、「国外に流出した忠清南道錦山郡(チュンチョンナムド・クムサングン)の宝石(ポソク)寺の神衆図をドイツの競売で落札し、取り戻した」と発表した。

宝石寺の神衆図は、麻谷寺の画僧である錦湖・若效(ヤクヒョ)和尚(?~1928)が1886年に描いたもので、その初期の画風をうかがえる作品だ。画面上段には帝釈天と梵天を、中央には羽飾りの兜をかぶった韋太天(仏法を守護する神将)が描かれている。赤を基調に青と緑の強烈なコントラストをなすのが特徴だ。

若效尚は1879年の奉寧寺「釈迦説法図」をはじめ、100点を超える仏画を残した近代の代表的な仏母(仏像を描く人)だ。1860年代から入寂まで麻谷寺に駐錫し、多くの仏画を制作。現在も麻谷寺には17点の仏画が伝わっている。

曹渓宗は「国外所在文化遺産財団から提供された海外韓国文化遺産競売のモニタリング資料を通じ、神衆図の出品を把握した。その後、宝石寺の本寺である麻谷寺と話し合い、競売に参加した」と説明した。先月21日に国内に搬入された神衆図は、現在、麻谷寺聖寶博物館で保管されている。


イ・ジング記者 sys1201@donga.com