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中国が抗日戦争勝利80年記念行事に金正恩氏を招待

中国が抗日戦争勝利80年記念行事に金正恩氏を招待

Posted August. 29, 2025 09:12,   

Updated August. 29, 2025 09:12


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が来月3日、中国の抗日戦争勝利80年記念行事に出席するため中国を訪問する。正恩氏が中国を訪問するのは2019年1月以来6年8ヵ月ぶりだ。北朝鮮の最高指導者が第2次世界大戦での日本の降伏を記念する中国の「戦勝節」に出席するのは初めてだ。

北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、正恩氏が中国の習近平国家主席の招待を受け、抗日戦争勝利80年記念行事に出席するため近く中国を訪問すると発表した。北朝鮮は具体的な訪問日程は公開していない。

中国外交部も同日、正恩氏とロシアのプーチン大統領など各国の元首、首脳らが来月3日の戦争勝利記念行事に出席すると発表した。中国の洪磊・外務次官補は同日の記者会見で、「中国と北朝鮮は山と水でつながる友好的な隣国」とし、「金正恩総書記の記念行事への出席を熱烈に歓迎する」と述べた。また、「中国と北朝鮮は(第2次世界大戦当時)日本の侵略に共に立ち向かい、人類の正義の勝利に重要な貢献をした」とし、「両国関係をしっかり守り発展させていくことは(中国共産)党と政府の確固たる立場だ」と強調した。

正恩氏は、3日の記念行事で習氏およびプーチン氏と共に天安門広場の楼上で中国の軍事パレードを観覧するものとみられる。正恩氏が複数の首脳が出席する多国間の舞台に登場するのは初めてだ。

習氏が戦勝節に正恩氏を招待し、正恩氏が米朝非核化交渉の決裂後、初めて訪中を決めたことについて、トランプ米大統領を念頭に置いた動きとの見方もある。トランプ政権への対応をめぐり、訪中を外交的なテコとして活用する点で、両者の思惑が一致したとみられる。これにより、中朝首脳会談はもとより、初の中朝ロ首脳会談が開かれる可能性があるとの観測が流れている。

韓国大統領室は、正恩氏の訪中計画発表と関連して「政府は事前に認知していた」と明らかにした。姜勲植(カン・フンシク)大統領秘書室長は同日の記者懇談会で、「関係機関を通じて(正恩氏の訪中計画を)知っていた」とし、「韓半島の非核化と平和・安定に寄与する方向で中朝関係が発展することを期待する」と述べた。また「南北間の対話・協力チャンネルは常に開かれている」と強調した。


申나리 journari@donga.com