
米国の有人月面探査「アルテミス計画」の2番目の宇宙船に、韓国のキューブ衛星が搭載される。
宇宙航空庁は、アルテミス2に搭載されるキューブ衛星「K-RadCube」(写真)を12日、米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターに移送すると発表した。K-RadCubeは航空輸送を通じてケネディ宇宙センターに移送され、NASAの宇宙発射システム(SLS)に搭載されて宇宙へ打ち上げられる予定だ。アルテミス2は宇宙飛行士4人が宇宙船「オリオン」に搭乗し、月を周回して地球に帰還する任務を遂行する予定で、K-RadCubeは有人宇宙船とともに打ち上げられる国内初のキューブ衛星となる。
K-RadCubeは地球を取り巻く放射線領域であるヴァン・アレン帯の宇宙放射線を測定する任務を遂行する。ヴァン・アレン帯は高エネルギー粒子が集まる区間であり、K-RadCubeは放射線が宇宙飛行士に与える影響を分析するための基礎資料を提供する予定だ。K-RadCubeにはサムスン電子、SKハイニックスが開発した半導体素子も搭載されており、半導体素子の放射線耐性特性も宇宙環境で検証する計画だ。
アルテミス2は来年4月に打ち上げられる予定で、K-RadCubeの観測データは国内外の研究者が活用できるよう公開される予定だ。
チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com






