
内乱の重要任務従事として起訴された趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長と金峰埴(キム・ボンシク)前ソウル警察庁長の裁判で、昨年12月3日の「非常戒厳」当時、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表(当時)の身柄を手錠や拘束用ロープを使って確保せよとの指示があったという国軍防諜司令部(防諜司)将校の証言が出た。
5日、ソウル中央地裁刑事合議25部(池貴然裁判長)の審理で行われた裁判に証人として出席したシン・ドンゴル防諜司令部少領(少佐に相当)は、「12月4日午前0時38分頃、キム・デウ防諜捜査団長から受けたグループ通話で、現場の兵力と警察から身柄を引き継ぎ、逮捕用ロープと手錠をかけて身柄を送れ」との指示を受けたと陳述した。さらに、「李在明、韓東勲(ハン・ドンフン=当時の「国民の力」代表)、禹元植(ウ・ウォンシク=国会議長)の3人の逮捕に集中せよとの指示が先にあり、直接逮捕ではなく身柄を引き継ぐよう言われた」と付け加えた。
シン氏はただ、「何の容疑で逮捕するのかは明示されておらず、我々は民間人に対する捜査権が制限されている。何も確認されていない状況でキム団長の具体的な指示があった」とし、「当時、それを(『政治活動禁止』布告令による逮捕指示なのか)判断する余裕はなかった」と説明した。
シン氏は、当時逮捕班の任務のためにバックパックが支給され、その中には防護服、手錠、逮捕用ロープ、手袋、伸縮警棒などが入っていたと話した。
一方、中央地域軍事裁判所は同日、非常戒厳宣布時に窓を破って国会に侵入したキム・ヒョンテ前陸軍特殊戦司令部(特戦司)707特殊任務団長ら軍指揮官7人に対する初の軍事裁判を開いた。内乱重要任務従事などの罪で起訴されたキム前団長を含む軍指揮官らは、検察の起訴内容を全面的に否認した。
これに先立ち、検察非常戒厳特別捜査本部は2月28日、キム前団長とパク・ホンス国防部調査本部長、イ・サンヒョン前特戦司第1空輸特戦旅団長、キム・デウ前防諜司防諜捜査団長、国軍情報司令部(情報司)のコ・ドンヒ前計画処長、キム・ボンギュ前中央尋問団長、チョン・ソンウク前100旅団第2事業団長ら7人を在宅起訴した。検察は、キム前団長とイ前旅団長が戒厳令当時、兵力を率いて国会封鎖・侵入に関与したと見ている。そして、キム前捜査団長とパク本部長は政治家逮捕班の運営に関与した容疑、情報司所属の3人は中央選挙管理委員会の占拠と選管委職員逮捕計画に関与した容疑を適用した。
裁判に出廷したキム前団長は、国憲紊乱の目的を持って国会に侵入したとの起訴内容を否認し、「上官から国会を封鎖した後、確保せよとの指示を受けただけであり、戒厳が解除されるまで(戒厳に関する)認識はなかった」と主張した。






