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江南3区の児童のうつ病・不安障害が4年間で3倍に

江南3区の児童のうつ病・不安障害が4年間で3倍に

Posted April. 26, 2025 09:34,   

Updated April. 26, 2025 09:34


ソウル江南(カンナム)3区(江南、瑞草、松坡区)に住む9才以下の子供のうつ病と不安障害の診断が、4年間で3倍以上に増えたことが分かった。英語幼稚園(幼児向け英語塾)のレベルテストに備える、いわゆる「4才試験」など過度な先行学習が子供の精神健康に悪影響を与えたという指摘が出ている。

25日、健康保険審査評価院が国会教育委員会所属の最大野党「共に民主党」の陳善美(チン・ソンミ)議員に提出した資料によると、江南3区に居住する9才以下の子供がうつ病・不安障害の診断を受け、健康保険金が請求された件数は、2020年の1037件から昨年は3309件と、4年ぶりに3.2倍に急増した。2021年は1612件、2022年は2188件、2023年は2797件など毎年大幅に増える傾向だ。

9才以下の全国の子供のうつ病・不安障害の診断が、2020年の1万5407件から2024年は3万2601件へと約2倍に増加したのに比べ、江南3区の精神健康危機子供の増加傾向はさらに急激に進んでいることが分かった。

昨年基準の請求件数は、松坡区(ソンパグ)が1442件で最も多かった。江南区が1045件、瑞草区(ソチョグ)が822件だった。ソウルの9才以下の子供のうつ病・不安障害の診断請求(7273件)の45.5%が江南3区に集中していた。ソウルの9才以下の子供の江南3区居住の割合が20.7%であることを考慮すれば、請求件数が占める割合はこれよりはるかに高い。9才以下の子供1000人当たりのうつ病・不安障害をめぐる健康保険の請求件数は、松坡区が66.2件、江南区が59.4件、瑞草区が59.0件で、ソウル全体平均の28.3件の2倍を超えている。

専門家たちは、このような現象は過度な先行学習と無縁ではないと分析する。ソウル市教育庁によると、今年3月基準でソウル所在の英語幼稚園268ヵ所のうち92ヵ所(34.3%)が江南3区に集中している。英語幼稚園を卒業後は、有名英語塾に入るための「7才試験」を準備し、小学生が高校過程を先行する「初等医学部クラス」も盛んに行われている。

過度な先行学習は、子供にトラウマを残す子供虐待と見られるというのが専門家の見解だ。セブランス病院小児精神科のチョン・グンア教授(大韓小児青少年精神医学会理事長)は、「幼児期に始まる過度な先行学習は、脳の基礎工事をする時期に高層ビルを建てるのと同じだ」とし、「この時、子供が受けるストレスは、学習能力や感情調節に否定的な影響を及ぼし、ストレス解消機能が弱くなってうつ病や不安障害へとつながりかねない」と懸念した。

陳議員は、「教育部は、乳幼児の私教育実態について全数調査をはじめ、総合的な対策を用意しなければならない」と促した。


朴星民 min@donga.com