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ダボスフォーラム創設者のシュワブ氏、主要国の機嫌を取るために国家競争力報告書を捏造

ダボスフォーラム創設者のシュワブ氏、主要国の機嫌を取るために国家競争力報告書を捏造

Posted April. 25, 2025 08:55,   

Updated April. 25, 2025 08:55


世界の政界・財界の要人たちが集う年次会合「世界経済フォーラム(WEF、ダボスフォーラム)」の創設者であるドイツの経済学者クラウス・シュワブ前会長(87)が主要国の機嫌を取るためにWEFが毎年発行する国家競争力報告書を捏造したという暴露に直面した。性的醜聞などで昨年WEF会長職を辞任したシュワブ氏は、今回の暴露でWEF取締役会からも完全に手を引いた。

英紙フィナンシャルタイムズなどが23日報じたところによると、WEFは最近、シュワブ氏による報告書の捏造や資金流用に関する内部告発者の情報提供を受けた。WEF取締役会は20日、緊急会議を開き、関連調査を実施することを決めた。その翌日、シュワブ氏は理事会議長や取締役を辞任した。

シュワブ氏がどのように報告書を捏造したのかは正確に公開されなかった。ただ、順位に不満を抱いた特定国政府のために調査方法を変えたと、この告発者は主張した。

シュワブ氏は23日の声明で、捏造疑惑について「人身攻撃」だと強く反発した。シュワブ氏は「一部の国が最新データを反映したり分析エラーを正すために私に連絡したことがあり、この情報を分析チームに伝えたことしかない」と主張した。そのうえで「これを捏造と決めつけるのは私の学問的地位に対する侮辱だ」と反発した。自分に関する疑惑を理事会で釈明する機会も与えられなかったとし、今回の告発者を相手に名誉毀損訴訟を提起すると話した。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com