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日本に返還される浮石寺の高麗仏像 100日間一般公開

日本に返還される浮石寺の高麗仏像 100日間一般公開

Posted January. 25, 2025 08:41,   

Updated January. 25, 2025 08:41

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「日本が略奪した仏像が戻ってくるので、感慨深いものがあります。仏像の価値を正しく示すために、韓日両国の交流展示会などを検討しています」

忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン)の浮石寺(プソクサ)の住職、ウォンウ僧侶は24日、高麗時代の「観世音菩薩坐像」が寺に戻ってきたことを知らせる告仏式で、このように話した。14世紀に制作され、日本に渡ったこの仏像は2012年10月、韓国の窃盗団によって長崎県対馬市の観音寺から盗まれた。法的争いの末、日本に返還されることになったが、返還に先立ち、浮石寺側が「法要させてほしい」と観音寺に要請し、観音寺がこれを受け入れ、しばらく浮石寺に保管されることになった。仏像は25日から5月5日の「釈迦の誕生日」までの100日間、一般公開される。仏像が浮石寺に戻ったのは、研究者たちが倭寇が略奪したと推定する1378年を基準にすると647年ぶりだ。

同日、浮石寺の入り口には「仏像の帰郷」を歓迎する横断幕が掲げられ、到着前から仏像を一目見ようと信者たちが集まった。信者のキム・ブヨンさん(74)は、「韓国の仏像が再び日本に行くのは残念だ。必ず私たちのもとに戻ってきてほしい」と手を合わせた。同日午前、無振動車両で大田市儒城区(ユソンク)の国立文化遺産研究院を出発した仏像は、午後に浮石寺に到着し、説法殿に移された。

仏像は高さ50.5センチ、重量38.6キロで、1973年に日本で有形文化財に指定された。韓国の密輸が摘発されると、観音寺は「盗品なので返してほしい」と要求したが、浮石寺は「元々は韓国の仏像で、倭寇に略奪された文化財」とし、裁判所に所有権訴訟を起こした。仏像の中から、1330年に瑞州(ソジュ、瑞山の高麗時代の名称)の浮石寺に奉安するために制作されたという内容の発願文が発見された。しかし、2023年10月、大法院(最高裁)は、「取得時効が完成した」とし、仏像を日本に返還するよう最終判決を下した。

一般公開が終わると、仏像は5月11日までに国立文化遺産研究院に運ばれ、日本に返還される予定だ。告仏式と移運式に出席した観音寺の田中節孝元住職は、「仏像の(日本)引渡しのために尽力してくれた日韓両国政府と議会、大韓仏教曹渓宗(チョゲチョン)など多くの関係者に改めて感謝する」と述べた。


趙鍾燁 jjj@donga.com