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東京五輪競泳5冠のドレッセル、パニック障害で休養から復帰も米代表に選ばれず

東京五輪競泳5冠のドレッセル、パニック障害で休養から復帰も米代表に選ばれず

Posted July. 03, 2023 08:38,   

Updated July. 03, 2023 08:38


米国競泳のスーパースター、ケーレブ・ドレッセル(27)が14日に開幕する福岡世界水泳選手権に出場できなくなった。

ドレッセルは2日、米国インディアナ州インディアナポリスで行われた2023米水泳選手権男子50メートル自由形予選で22秒72をマークし、22位タイに止まった。代表選考会を兼ねた今大会で、ドレッセルは4種目に出場したが、世界選手権出場権を一枚も取れなかった。50mと100m自由形では決勝に進んでそれぞれ3位と5位につけたが、50mと100m自由形(29位)は決勝にも進出できなかった。

ドレッセルは「水泳皇帝」マイケル・フェルプス(38)に次ぐスターとして注目を集めてきた。2016年リオデジャネイロ五輪でフェルプスと共に400mリレーと400mメドレーに出場して金メダル2個を獲得したドレッセルだが、フェルプスが引退した後、2017年ブダペスト世界選手権で金メダル7個、2019年光州(クァンジュ)大会で金メダル6個を獲得した。ドレッセルは2021年に開かれた東京五輪でも5冠に輝いた。

ドレッセルは昨年6月に開かれたブダペスト世界選手権で異常な兆しを見せた。当時、金メダル2個を獲得して順調と思われたドレッセルは、男子100m自由形準決勝を控えて棄権を宣言し、突然米国に帰った。当時、米国代表チームは「医学的理由」と説明した。ドレッセルは昨年9月、ソーシャルメディア(SNS)に恐慌性障害とプレッシャーに苦しんだことを告白した。しばらく休養期を経たドレッセルは、今年5月から米国国内大会に出場し始めた。

AP通信などは、ドレッセルが「信じようが信じまいが、私は結果に満足している」と話したと報じた。ESPNは「(インタビュー後に)ドレッセルが去った時の後ろ姿は過去世界最高だった姿とは違った」と伝えた。ドレッセルを指導するコーチのアンソニー・ネスティ氏は、「(ドレッセルが)久しぶりに幸せに泳いでいる。彼のような位置にいる選手は肩に多くを背負っている。その荷物を降ろしてもらいたい」と話した。AP通信は、「ドレッセルは8月までは大会に出場せず、2024パリ五輪代表選考会に合わせて完全な姿で戻ってくることを希望している」と報じた。


金培中 wanted@donga.com