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米「中国の招待で財務・商務長官の訪中を協議…首脳間の電話会談も推進」

米「中国の招待で財務・商務長官の訪中を協議…首脳間の電話会談も推進」

Posted April. 12, 2023 09:16,   

Updated April. 12, 2023 09:16

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米ホワイトハウスは10日、「中国の招待でイエレン財務長官とレモンド商務長官の訪中の可能性について協議している」と明らかにした。台湾の蔡英文総統の訪米直後、中国による3日間の台湾包囲訓練が終わるやいなや、中国との高位級コミュニケーションの回復を推進していることを強調したのだ。

米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官は同日、記者会見で、「緊張の中でも米中間のコミュニケーションチャンネルを維持できることを強調したい」と述べた。

これに先立ち、イエレン氏は今年1月の世界経済フォーラム(ダボス会議)で、中国の劉鶴前副首相と会談して中国を訪問することを決め、レモンド氏も中国に進出する米企業の活動保障などを協議するために中国を訪問する計画だと明らかにしていた。

しかし、米国では蔡氏がケビン・マッカーシー米下院議長と会談することになり、両長官の訪中計画が不透明になる可能性があるとの懸念も出ていた。米政治専門サイト「ポリティコ」は、米政府当局者を引用して、「中国はイエレン長官とレモンド長官の訪中日程を通知していない」と報じた。

ホワイトハウスは、中国の偵察気球事件で延期されたブリンケン国務長官の訪中およびバイデン大統領と習近平国家主席の電話会談も推進していると明らかにした。カービー氏は、「大統領は習主席と話すことを期待している」とし、「我々はこの関係がより良い関係に発展することを望んでおり、両首脳が適切な時期に会話することになるだろう」と述べた。

バイデン政権が、中国との対話回復を推進するのは、台湾海峡での軍事的衝突や米国の輸出規制による中国の報復措置で米中緊張がこれ以上高まることを防ぐためとみられる。

財務省のジェイ・シャンボー国際担当次官は同日、ブルームバーグTVのインタビューで、「米国は中国とデカップリング(脱同調化)したり、中国の成長を制限したりするつもりはない」とし、「我々はいかなる方法であれこの2つの経済を完全に分離しようとはしない」と述べた。

一方、台湾国防部は、中国軍の台湾包囲訓練が終わった後の11日、台湾付近で中国軍の戦艦9隻と軍用機26機を確認したと明らかにした。中国は前日まで3日間行われた台湾包囲訓練に軍用機計232機、軍艦計32隻を動員した。特に10日だけでも、一日の訓練としては過去最大規模の軍用機91機、軍艦12隻を台湾海峡に出撃させた。蔡氏は同日、「軍事訓練を強行し、台湾と域内の不安を醸成することは、域内の大国の責任ある姿勢ではない」と批判した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 北京=キム・ギヨン特派員 weappon@donga.com · kky@donga.com