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大韓航空とアシアナの合併越年へ、中国の敷居は越えたが

大韓航空とアシアナの合併越年へ、中国の敷居は越えたが

Posted December. 28, 2022 09:09,   

Updated December. 28, 2022 09:09

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大韓(テハン)航空とアシアナ航空の企業結合審査が年を越して、来年上半期(1~6月)まで続くものと見られる。ただ、必須申告国家である中国の敷居を越え、残りの4ヵ国の承認手続きにも前向きな影響を与えるだろうという期待が出ている。

27日、大韓航空によると、アシアナ航空との合併審査は、もはや必須申告国である米国や日本、欧州連合(EU)と任意申告国である英国の4ヵ国のみ残っている。大韓航空は、14ヵ国に企業結合を申告し、韓国とオーストラリアなどの競争当局からは最終承認を獲得した。大韓航空側は当初、年内にすべての競争当局の承認を得るものと期待していたが、一部の国で審査が厳しく行われ、日程が遅れた。

航空業界からは26日、中国市場総局が両社の合併を許可し、両社の統合が順調に進んでいるという評価が出ている。

英国の場合、競争市場庁(CMA)が独占・寡占の懸念解消のための是正措置案を受け入れると明らかにしただけに、遅くとも来年3月中に承認が発表されるものと見られる。日本は格安航空会社(LCC)などが多数就航するだけに、独占の懸念が低い。米国は法務部が先月以降、大韓航空に対し審査のための追加資料の提出要求をしておらず、審査が無難に進むものと分析される。

カギはEUだ。EU加盟国は、自国の航空会社の利益を拡大するため、スロット(空港離着陸件数)の返却などを要求する見通しだ。

この場合、合併によるシナジー効果が大きく落ちるものと予想されるが、EU競争当局が合併を許可しなければ、合併が事実上失敗に終わるだけに、大韓航空側の悩みが大きいものと見られる。


李建赫 gun@donga.com