
5日時点で観客動員283万人を記録し、韓国ホラー映画歴代興行2位となった映画「サルモク池」と、同日にネットフリックス非英語シリーズ部門で世界1位を獲得したドラマ「キリゴ」。
「ホラー不毛地帯」と呼ばれるほど恐怖作品の人気が低い韓国で、最近相次いで2作品がヒットした。映画界では、作品自体の完成度も高かったが、観客の積極的な参加を引き出した点が大きかったとの評価が出ている。
作品を見た観客が舞台となった場所を訪れて「認証ショット」を投稿したり、ドラマに登場したアプリケーション(アプリ)を実際にダウンロードしたりするなど、最近の世代の嗜好とうまくかみ合ったという分析だ。ソーシャルメディアなどで「遊び化」され、作品の話題性を高める役割も果たしている。
●怪談の舞台を訪れる観客たち
映画「サルモク池」は、実際のサルモク池で撮影されたわけではないが、この場所の怪談をモチーフとしている。忠清南道礼山郡(チュンチョンナムド・イェサングン)にあるサルモク池は、過去にあるテレビ番組で幽霊出没地として紹介され話題となった。現実の空間を題材にしたこの映画は、「場所」そのものを主人公に据えている。ハン・スイン(金惠奫(キム・ヘユン))ら登場人物たちは、空間が生み出す奇怪な兆候に絶えず反応する存在として描かれる。
演出面でも、現実と虚構の境界を曖昧にする戦略が採られた。360度のパノラマカメラなど特殊機材を俳優たちに持たせ、人物が体験する恐怖を観客が追体験する構成にした。また、韓国実写映画として初めて4面スクリーンXフォーマットを導入し、空間に閉じ込められた感覚を最大化した。
このように映画が「空間の恐怖」に集中したことで、観客がスクリーンで体感した恐怖を現地で直接確かめようとする「聖地巡礼」心理も刺激した。先月8日の公開後、サルモク池は「サリダンギル」と呼ばれるほどの名所になった。一部観客は深夜にサルモク池を訪れ、肝試し体験の様子をソーシャルメディアで共有した。ついには礼山郡が最近、「道路幅が狭く、夜間は視界確保が難しい」として午後6時以降の通行を禁止した。

「生年月日を書いて願い事を言えば、かなうって聞いたことある?」
先月24日に公開された「キリゴ」の核心ストーリーは、この一言に集約される。このシリーズは、願いをかなえる代わりに死を予告するスマートフォンアプリ「キリゴ」と、それに巻き込まれた高校生たちの死闘を描いた作品だ。「呪い」という定番ホラーの文法を踏襲しつつ、アプリという日常的な媒介を前面に押し出し、恐怖感を高めたとの評価を受けている。新人俳優を多数起用し、誰が犠牲者になるか予測しにくくした点も没入感を高めた。
この「キリゴ」アプリは、実際にダウンロードすることもできる。グーグルプレイストアやアップルのアプリストアなどで公開されており、独特のフォントや不気味なロゴ、サウンドまでそのままだという。「キリゴ」制作チームが撮影時に小道具として使用したアプリと同一だという。興味深いのは、アプリストア上の開発者名義まで、ドラマ内のアプリ開発者「クォン・シウォン」として登録されている点だ。
現在、このアプリのダウンロード数はすでに100万回を突破するほど人気を集めている。各種コミュニティでは、「興味本位でダウンロードしたがすぐに削除した」「アプリをダウンロードすること自体が気味悪い」などの体験談が相次いでいる。
キム・テオン記者 beborn@donga.com






