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尹大統領、雑踏事故で「原因を徹底調査」…5日まで国家追悼期間

尹大統領、雑踏事故で「原因を徹底調査」…5日まで国家追悼期間

Posted October. 31, 2022 08:53,   

Updated October. 31, 2022 08:53

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ハロウィーン(31日)を控えた29日午後、ソウル龍山(ヨンサン)区の梨泰院(イテウォン)駅近くの路地に人が押し寄せ、折り重なるなどして150人余りが死亡し、80人余りが負傷する惨事が起きた。

警察や消防当局によると、29日午後10時15分頃、梨泰院駅ハミルトンホテル西側の幅4メートルの傾斜のある路地に、足を踏み入れる隙間もないほど人々が殺到し、バランスを崩して将棋倒しになり、何層にも積み重なる事故が発生した。現場で救出された人々は、「あちこちで悲鳴が聞こえた。人々は意識を失い、騒然とした」と証言した。

近くの消防署から救急車両が総出動したが、渋滞がひどく、現場への進入と負傷者の搬送が遅れた。事故現場では人々が折り重なり、救助隊員が救助するのに20分以上かかった。救助隊員と市民が、意識を失って倒れている人々に心肺蘇生法(CPR)を施したが、すでにゴールデンタイムは過ぎていた。病院に搬送されたが、意識が戻らず、死者は増え続けた。

消防当局によると、この惨事で30日午前10時30分現在、151人が死亡し、82人が負傷するなど233人の死傷者が発生した。2014年に304人が犠牲になったセウォル号惨事以降、人命被害規模が最大の事故となり、歴代の国内の雑踏事故の中で最も多い死傷者が発生した。負傷者のうち重傷者が19人にのぼり、死亡者はさらに増える可能性もある。

死亡者のうち女性は97人、男性は54人で、被害者の多くは10、20代。外国人の死亡者も19人と集計された。国籍はイラン、ウズベキスタン、中国、ノルウェーなど。

警察は死亡者のうち143人の身元を確認し、遺族に連絡を取った。住民登録のない17歳未満や外国人などの身元は、写真などを通じて確認している。

遺体は、京畿道高陽市(キョンギド・コヤンシ)の一山東国(イルサン・トングク)大学病院(20人)などソウル・京畿道地域の36の病院に安置された。

今回の事故は「予見された惨事」という指摘もある。社会的距離の確保が解除されて初めて迎えるハロウィーンを控え、梨泰院付近に10万人が集まると予測されたが、警察、地方自治体などは事前の備えや現場の統制を怠った。

警察、消防当局は現在、人員を最大限動員して事故の収拾に乗り出し、原因究明にも着手した。


キム・ギユン記者 イ・ギウク記者 pep@donga.com