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強盗に襲われた韓国系を助けた米国人親子に義人賞

強盗に襲われた韓国系を助けた米国人親子に義人賞

Posted April. 04, 2022 09:08,   

Updated April. 04, 2022 09:08

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「犯罪と暴力はなくならなければならない」

強盗に襲われた韓国系米国人女性を、刃物で刺されながらも助けた米国人のルイ・スルホビックさん(38)は1日(現地時間)、ニューヨーク韓人会から義人賞を受け、このように話した。

 

父親のカジムさん(68)とニューヨーク・クイーンズでピザ店を経営するルイさんは、先月26日、店の前の路上でチャン・ウンヒさん(61)が3人組の強盗にかばんを奪われ刃物で刺されると、父親と共に店から飛び出し、強盗3人に素手で対抗した。カジムさんは9ヵ所を刃物で刺されて入院し、ルイさんも負傷して治療を受けている。

 

ニューヨーク韓人会は同日、この親子に義人賞と慰労金2千ドルを授与した。2人のためのオンライン募金には同日までに63万ドル(約7億7千万ウォン)が集まった。

 

ルイさんは、「今回の事件に対してコミュニティ全体が共にし、勇気を下さったことに感謝する」とし、「危険だからといって逃げない。いくら困難なことがあっても、この町を離れない」と話した。また「皆が共に犯罪に対抗し、勝ち抜くのが望ましい」とし、「今回のことが凶悪犯罪を予防する契機になることを願う」と語った。被害者のチャンさんは、「危険な状況で助けてくれたピザ店の親子にとても感謝している」とし、「一生恩を忘れない」と話した。

 

ニューヨークでは最近、アジア系を狙った暴行犯罪が相次いでいる。先月には、黒人男性が60代のアジア系女性の顔を120回以上殴る事件が発生し、今年2月には韓国系の30代女性が路上生活者に刃物で刺されて死亡した。

ニューヨーク韓人会のチャールズ・ユン会長は、「以前はアジア系の憎悪犯罪のために被害者を追悼し、悲しみと怒りで街頭に出たが、今日は感謝と希望で満たされている」と話した。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com