
「健康な」金倒永(キム・ドヨン、23、KIA)がどんな打者かを示した一戦だった。金倒永は2日、大阪の京セラドーム大阪で行われた日本プロ野球(NPB)阪神とのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)初の公式強化試合で、同点ソロ本塁打を放ち、韓国を敗戦の危機から救った。
柳志炫(リュ・ジヒョン)監督率いる韓国は、昨年セ・リーグを制した阪神と3-3で引き分けた。読売と並びNPBを代表する人気球団の阪神は、日本シリーズに8度進出し、2度(1985年、2023年)優勝を果たしている強豪だ。
沖縄で行われた三星(サムスン)との最終練習試合で5打数3安打(1本塁打)と打撃感覚を温めた金倒永は、この日も3打数2安打(1本塁打)と躍動した。
金倒永は韓国が2-3と1点を追う5回表1死で打席に立ち、右腕の早川太貴(27)の変化球を捉えて左超えに同点ソロ弾を叩き込んだ。「打撃に集中したことが好結果につながった。沖縄にいる時よりも打撃感覚がさらに上がっている」と自信をのぞかせた。
韓国は先頭打者の金倒永が三塁前内野安打で出塁すると、初回から勢いに乗った。3番・李政厚(イ・ジョンフ、28、サンフランシスコ・ジャイアンツ)と5番・文保景(ムン・ボギョン、26、LG)、6番・安賢民(アン・ヒョンミン、23、KT)が相次いで安打を放ち、1回だけで4安打を集めて2点を先制した。この日の阪神先発は、昨季24試合に登板し12勝6敗、防御率1.55を記録した右のエース、才木浩人(28)だった。才木は150キロを超える速球を連発したが、韓国打線の方が一枚上だった。阪神の捕手、伏見寅威(36)は「韓国打者がエース才木の速球を容易に弾き返して驚いた」と語った。
マウンドではベテランの貫禄が光った。先発の郭斌(クァク・ビン、27、斗山)は2回3失点で予定していた3回を投げ切れず降板したが、後を受けた盧景銀(ノ・ギョンウン)、孫珠瑛(ソン・ジュヨン)、高永表(コ・ヨンピョ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン)、朴英賢(パク・ヨンヒョン)、金澤延(キム・テクヨン)が追加点を許さなかった。
3回裏に登板した盧景銀(42、SSG)は1回を三者凡退に抑え、流れを引き戻した。6回から救援した「コリアン・モンスター」柳賢振(39、ハンファ)は 2回を34球、被安打1に抑え、6人を凡打に仕留めた。最速は140キロ台半ばにとどまったが、109キロのカーブなどを織り交ぜて阪神打線を封じた。阪神の藤川球児監督(46)は、この日最も印象に残った選手として柳賢振を挙げ、「今はベテランだが、以前よりもさらに素晴らしい投球を見せた。心理面、投球面で韓国投手陣のリーダーらしかった」と評した。
守備でも堅さが光った。3-3の8回裏1死二、三塁の逆転の危機で、盧施煥(ノ・シファン、26、ハンファ)が好守を見せて追加点を阻んだ。中川勇斗(22)の強い打球を捕球し、本塁へ送球して三塁走者の熊谷敬宥(31)を刺した。9回裏には金澤延(21)が1死一、二塁のピンチを招いたが、野手陣が冷静な守備で併殺に仕留めた。
一方、2番で出場した韓国系のジャマイ・ジョーンズ(29、デトロイト・タイガース)と4番・シェイ・ウィットコム(28、ヒューストン・アストロズ)は合わせて内野安打1本にとどまった。柳監督は「まだ1試合を終えただけだ。今後、良い打撃感覚につながると期待している」と信頼を示した。
韓国は3日、同じ会場でオリックスと第2戦を行う。先発はデーン・ダニング(32、アトランタ・マリナーズ傘下)が務める。チームはその後東京へ移動し、5日にチェコとのWBC1次ラウンド初戦に臨む。
大阪=イ・ソヨン記者 always99@donga.com






