
トランプ米大統領は1日(現地時間)、最近の米国とイスラエルによる空爆で死亡したイラン最高指導者ハメネイ師の後継について、「非常に良い選択肢が3人いる」と米紙ニューヨークタイムズとのインタビューで明らかにした。ただし「まず戦争を終わらせなければならない」として、具体的な名前は示さなかった。あわせて今後のイラン体制を巡り、国民蜂起による政権交代と、現指導部を大枠で維持しつつ米国に友好的な政策を引き出す「ベネズエラモデル」に言及した。同紙は「相互に矛盾して見える複数の構想を提示した」と伝えた。
トランプ氏は約6分間の電話インタビューで、イラン国民が既存政府を転覆させるシナリオに触れ、神権体制下で強い影響力を持つ革命防衛隊の幹部らが武器を国民に引き渡すことを望むとした上で、「彼らはイラン国民に降伏するだろう」と述べた。
一方で「われわれがベネズエラで行ったことは完璧なシナリオだと考える」とも述べた。今年1月、米国はベネズエラでマドゥロ大統領を追放した後、ロドリゲス暫定大統領ら既存の権力層と協調関係を維持している。反米路線を掲げる最高指導者のみを除去し、既存の官僚や軍エリートの相当部分を残しつつ、米国との協力を促す方式への満足感を示した形だ。これをイランにも適用し得るとの考えを示唆したとみられる。
民衆による政権転覆とベネズエラ式体制維持という相反する選択肢を同時に挙げた点について、同紙は「今後数週間の戦闘がどう展開するか、そしてテヘランでいかにして代替政府が形成されるかというあらゆる潜在的シナリオに対し、政権内部がいかに衝撃的なほどの不確実性を抱いているかを反映しているようだ」と指摘した。
トランプ氏はイラン攻撃の期間について「4~5週間を想定していた」とし、「われわれは莫大な量の弾薬を保有している」と語った。
一方、トランプ氏は同日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に公開した演説映像で、イランとの戦闘作戦が「現在も全面的に続いている」とし、「われわれのすべての目標が達成されるまで続く」と強調した。イランの反撃で米兵3人が死亡したことも認め、「残念ながら、終結するまでにさらに犠牲が出る可能性がある」と述べた。一定の犠牲を甘受してでも戦争を確実に終結させる考えを示した形だ。これに対し、一部ではトランプ大統領がこれまでに見せてきた外交安保戦略とは異なるとの指摘も出ている。「米国第一」を掲げ、米軍が中東などの地域紛争に深く関与する状況について否定的な認識を示してきたためだ。
申晋宇 niceshin@donga.com






