尹錫悦次期大統領、英首相と電話会談「北朝鮮の非核化で協力」

尹錫悦（ユン・ソギョル）次期大統領とジョンソン英首相が１４日、電話会談し、北朝鮮の非核化協力の必要性について意見が一致した。バイデン米大統領と岸田文雄首相に続き、３人目の海外首脳との電話会談だ。

　

尹氏側の金恩慧（キム・ウネ）報道担当は１５日、「尹次期大統領とジョンソン首相が１４日、午後５時半頃から１５分間電話会談を行った」と明らかにした。ジョンソン氏は尹氏に、大統領の当選を祝い、尹氏はエリザベス女王の即位７０周年（プラチナ・ジュビリー）を心よりお祝いすると述べた。

尹氏とジョンソン氏は、北朝鮮の相次ぐミサイル発射実験で韓半島情勢が緊迫していることを受け、北朝鮮の非核化に向けた協力の必要性について意見が一致した。尹氏が先に北朝鮮のミサイル発射実験に関する懸念を示すと、ジョンソン氏は、英国はミサイル実験を非難し、国連安全保障理事会に強硬な立場を求めると述べた。また双方は、ロシアのウクライナ侵攻が自由と民主主義に対する攻撃という点にも共感を示した。

ジョンソン氏は、尹氏が尊敬する政治家に選んだチャーチル元英首相の自叙伝を贈る意向を明らかにした。尹氏は「チャーチル元首相は人類史の偉大な政治家であり、長く残る文人で、不屈の闘志と国が困難な時に見せた献身で勝利を生み出した」と述べた。尹氏は、検事総長在職当時、与党の圧力が続いた時、チャーチル元首相の銅像の隣で撮った写真を自身のカカオトークのプロフィールに載せたりもした。今年１月、党の内紛の危機の時も、「チャーチル元首相のように国民だけを見て政治をする」と述べた。


張寬錫 jks@donga.com