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不可解な判定で失格の黄大憲、インスタに「障害を前にしても乗り越える」

不可解な判定で失格の黄大憲、インスタに「障害を前にしても乗り越える」

Posted February. 09, 2022 09:01,   

Updated February. 09, 2022 09:01

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先月、出国前に会った黄大憲(ファン・デホン=23・江原道庁)に、2022北京冬季五輪開催国の中国の「地元びいき」が気にならないかと尋ねたことがある。黄大憲は、「そういうことを心配するよりも、今の練習を耐えることが大事」と言い、「まだ起きていないことを心配する必要はない」と答えた。相手との衝突や審判の判定など多くの要素が悔しくないかと言う質問には、「そういった要素もまた競技の一部だ。影響要素が多いだけに、成功した時より高い達成感を感じる」と淡々と語った。

しかし、懸念は現実となった。7日、中国北京の首都室内競技場で行われたショートトラック男子1000メートルの準決勝を1位で終えたが、審判の納得できない判定が出たため失格となった。韓国選手団大会初の金メダルへの夢は消えた。

誰よりも衝撃が大きかったはずの黄大憲だが、意識的に気を引き締めている。試合後、「後で」と短く答えながらミックスゾーン(共同取材区域)を抜け出した黄大憲は、同日夜遅くインスタグラムに心境を綴った。米プロバスケットボール(NBA)の伝説的なスター、マイケル・ジョーダン氏の名言である「障害を前にして立ち止まることはない。壁にぶち当たったからといって振り向いたり、諦めてはいけない。どうやってそれを乗り越えるか、突き進むか、回り込めるかを考え出すんだ」と書き込んだ。残りの試合でも起こり得る予期せぬ状況を、実力で克服していく意志を示したものだ。黄大憲は今後、男子500メートル、1500メートル、5000メートルリレーでもう一度メダルに挑戦する。9日に行われる男子1500メートルは、韓国選手団が5大会で3つの金メダルを獲得するほど強い種目だ。

しかし、仲間たちは虚脱感を隠せずにいる。2018年平昌大会で男子リレーのメンバーだったキム・ドギョム(29)はインスタグラムに、「オリンピアンであることが堂々としたものではなく、恥ずかしく思えた。恥ずかしく、寂しく、心傷む一日だ」と書いた。2014年ソチ大会2冠に輝く朴勝義(パク・スンヒ)SBS解説委員(30)も、「この気持ちをまた感じるとは。それも倍に」と悔しさをを露にした。

決勝を1位で通過しながらもイエローカードを受けて失格となったハンガリーのシャオリンサンドル・リュウ(27)は、繰り上げで金メダルを獲得したランツウェイ(25)に祝福の言葉を送り、「ショートトラックは美しいスポーツ。私はもっと熱心に賢くトレーニングする」という書き込んだ。むしろ弟で1000メートルで銅メダルを獲得したシャオアン・リュウ(24)が兄の写真と共に「チャンピオンを永遠に尊敬する」という書き、判定への悔しさを表した。


姜泓求 windup@donga.com