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降板する金鍾仁氏、新たな役割を担うのか

降板する金鍾仁氏、新たな役割を担うのか

Posted April. 06, 2021 07:50,   

Updated April. 06, 2021 07:50

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野党「国民の力」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長は、「選挙が終われば(委員長職を)退く」と何度も明らかにしてきた。しかし、多くの政界関係者は、4月7日の再・補欠選挙後、金氏が次期大統領選レースで別の役割を果たすものと見ている。

同党によると、金氏は再補選の翌日の8日午前に開かれる非常対策委会議で辞任のメッセージを発表し、委員長を退く予定だ。金氏は昨年、未来統合党(「国民の力」の前身)が総選挙で大敗し後、党を引っ張り、11ヵ月間、党の「中道拡張」に成功したという評価を受けている。同党が再補選で勝利を収めれば、金氏が普段、「『国民の力』は大統領選を準備する政権継承政党」と言ってきたように、大統領選の踏み台を設けるという目標を達成することになる。野党の大統領選候補選出においても、金氏の発言権が大きくなるだろう。

野党圏では、金氏が党外で尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検事総長のメントー役をし、新たな野党圏のプラットホームを形成するのではないかという見方もある。金氏は尹氏に対して、「『星の瞬間』をつかんだようだ」と期待感を示し、党内の非公開の会議でも尹氏に対する期待感を何度も語ったという。党関係者は、「金氏はひとまず退き、済州島(チェジュド)などでしばらく休息を取るだろう」としながらも、「党代表を選出する全党大会や大統領選の予備選での役割をめぐっていつでも浮上する可能性がある」と見通した。


崔瑀烈 dnsp@donga.com