381ヤード、パー4ホールの7番。グリーンの上にはチェッソン・ヘッドリー(33・米国)が1メートルほどの短いパットを準備していた。ところが、次の組で打ったボールがグリーンに落ちた。ブライソン・デシャンボー(27・米)が打ったドライバーショットだった。米男子ツアー(PGA)の各種ショットデータを集計するショットリンクが導入された2003年以降、同ホールでのワンオンは初めて。
決して長くない距離だが、右に曲がるドッグレッグのホールなので一般的にはここでワンオンを狙うプレイヤーはいない。だがデシャンボーは見えないグリンに向かってドライバーショットを打ち、361ヤードを送った。そしてボールはピン4.5メートルで止まった。デシャンボーは、「人がいるとは知らなかった」と謝ったが、ヘッドリーは「パットが入ったから大丈夫。ただプライドは少し傷ついた」と笑顔で語った。
豪快な飛距離で先月にメジャー戦の全米オープンを制したデシャンボーの「飛距離革命」が続いている。
デシャンボーは9日、ラスベガスのTPCサマリン(パー71)で開幕したPGAツアーのシュライナーズホスピタルforチルドレンオープン初日にボギーなしの9バーディーで9アンダー62をマークし、単独首位に出た。パトリック・カントレー(米)ら5人の2位グループとは1打差。
李憲宰 uni@donga.com