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元SKケリーが打ち上げた金広鉉のメジャー進出の夢

元SKケリーが打ち上げた金広鉉のメジャー進出の夢

Posted August. 24, 2019 08:14,   

Updated August. 24, 2019 08:14

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24日の午前11時10分、ドジャーススタジアムでニューヨーク・ヤンキースを相手に今季13勝に挑戦するロサンゼルス・ドジャースの「コリアンモンスター」柳賢振(リュ・ヒョンジン=32)は、いつもとは違うユニフォームを着る。英文字表記の「RYU」ではなく、ハングルで「류현진」と書かれたユニフォームだ。

この日から26日まで3日間、メジャーリーグ選手たちは、自ら決めた名前やニックネームをユニフォームに入れることができる。メジャーリーグ事務局と選手会が共同で企画した「プレイヤーズウィークエンド」(Player's Weekend)イベントの一環だ。選手のユニフォームと用品は、全てオークションに出され、収益金はユース野球の発展基金に使われる。

今年、30球団の750選手のうち、ユニフォームにハングルを入れる選手は柳賢振だけだ。柳賢振は、2017年と2018年には、自身の英語の愛称「MONSTER」を入れた。柳賢振がハングル入りユニフォームを着用するのは、KBOリーグ・ハンファ所属だった2012年以来で7年ぶりとなる。

ある意味、自信の表れでもある。柳賢振は、KBOリーグ出身としてメジャーリーグで最も成功した。今年は12勝3敗、防御率1.64と驚異的な記録を生み続けている。朴賛浩(パク・チャンホ)や金炳賢(キム・ビョンヒョン)もメジャーリーグでトップレベルの活躍をしたが、二人は最初から米国でプロデビューした。テキサス・レンジャーズの秋信守(チュ・シンス)外野手もマイナーリーグを経てメジャーリーガーになった。

柳賢振の他にもKBOリーグを経てメジャーリーグで主力として活躍している選手たちがいる。ミルウォーキー・ブルワーズのエリック・テイムズ(33)とアリゾナ・ダイヤモンドバックスのメリル・ケリー(31)だ。

メジャーリーグで短く活躍したが、レギュラー争いで押されたテイムズは2014年、NCに加入し「怪物打者」に生まれ変わった。2015年に47本塁打、40盗塁をいう大記録を打ち立てるなど、KBOリーグでの3年間、通算打率.349に124本塁打を記録した。2017年にミルウォーキーと契約しメジャーリーグに復帰したテイムズは、同年に31本塁打を放ち、メジャーリーガーとしても成功を収めた。昨年は多少低迷したが、今年は17本塁打にOPS(出塁率+長打率)0.847をマークして復活した。18日のワシントン・ナショナルズ戦では延長14回に決勝2ランを放つなど、相変わらずチャンスでの勝負強さを発揮している。真っ向からの勝負よりは打者をかじりとる傾向が強いKBOリーグの投手たちとの勝負を通じて、実力を大きく伸ばしたという評価を受けている。

昨年、SKの韓国シリーズ制覇の最大の功労者だったケリーは、KBOリーグが育てた選手と言えそうだ。メジャーリーグの経験がないまま2015年にSKに加入したケリーは、4年間、多様な球種を身に着けて制球力を高めた。昨季終了後にアリゾナと最大4年間・1450万ドル(約176億ウォン)で契約し、今季は先発投手として活躍している。19日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では9勝目(12敗)を挙げた。

KBOリーグ出身でメジャーリーグで成功する選手が続々と登場すると、メジャーリーグの各球団は定期的にスカウトを派遣し、KBOリーガーたちをチェックしている。最近は、今年19勝を挙げている斗山(トゥサン)のリンドブラムとSKの左腕エース、金広鉉(キム・グァンヒョン=15勝3敗、防御率2.34)がメジャーリーグ・スカウトたちの注目を浴びている。金広鉉は、来年以降に2度目の自由契約選手(FA)資格を得てメジャーリーグ進出を打診する計画だ。

昨年、メジャーリーグのスーパーエージェント、スコット・ボラス氏と契約したNCの中心打者、ナ・ソンボム(30)もメジャーリーグ進出候補だ。今季を無事消化していれば、ポスティングシステムを通じて米国進出を進めていたはずだが、シーズン序盤に膝を怪我し、メジャーリーグ挑戦にも狂いで出ている。


李憲宰 uni@donga.com