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ロシア疑惑の免罪符を受けたトランプ・ジュニア氏、政界進出の野望

ロシア疑惑の免罪符を受けたトランプ・ジュニア氏、政界進出の野望

Posted April. 11, 2019 08:47,   

Updated April. 11, 2019 08:47

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「アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(民主党)は最悪(AOC sucks!)」

先月、米ミシガン州グランドラピッズで開かれたトランプ米大統領の遊説の演壇に立ったトランプ氏の長男トランプ・ジュニア氏が、「民主党の大統領候補が国家の三権分立も分からず、ニューフェイスの民主党議員(オカシオコルテス氏)の助言に従うのを見ろ」と批判すると、聴衆はこのように叫んだ。

「ロシア疑惑」(ロシアの2016年米大統領選介入疑惑)の核心人物とされたが、先月24日、ロバート・モラー特別検察官チームから「嫌疑なし」の結果を得たトランプ・ジュニア氏が本格的に父親の再選の応援に動き出した。トランプ氏の主張を拡大再生産するだけでなく、自身の政界進出の野望も見せている。トランプ・ジュニア氏は共和党内で「救援投手」、「浮上する金星」として注目されている。

トランプ・ジュニア氏は、大統領顧問を務める妹のイバンカ氏夫妻と違って政治的肩書きがない。トランプ氏の就任後、トランプグループの首席副会長を務め、2016年の大統領選の時からトランプ氏を近くで補佐し、「トランピズム」(トランプ式極右ポピュリズム)の熱烈な擁護者を自任してきた。

トランプ・ジュニア氏は、ロシア疑惑の免罪符を得た3日後に政界進出の野望を表わした。トランプ・ジュニア氏は先月27日、ブルームバーグ・ラジオとのインタビューで、「(政界進出の可能性を)排除したくない」とし、「父は68歳で政界進出を決めた。私はまだ41歳で時間が多い」と話した。

これまでトランプ・ジュニア氏は父親の「拡声器」役を担ってきた。トランプ氏のようにツイッターとメディアインタビューなどを通じて民主党や主流メディアを非難した。トランプ・ジュニア氏は8日、最近反ユダヤ主義論議に包まれたイルハン・オマル下院議員(民主党)の「スティーブン・ミラー大統領上級顧問は白人国粋主義者」という発言に対して、「ユダヤ人男性に対してまたも反ユダヤ主義的偏見に包まれた発言をした」とツイッターで非難した。

トランプ・ジュニア氏の動きは、「ロシア疑惑」無嫌疑結果で弾みがつくと予想される。トランプ・ジュニア氏は16年、マンハッタンのトランプタワーで、「ヒラリー・クリントン民主党候補に不利になる情報を渡す」と約束したロシア側要人に会ったとされ、「ロシア疑惑」の核心人物として注目されてきた。

しかし、ウィリアム・バー司法長官が9日、モラー特検チームの捜査結果の報告書の編集本を一週間内に議会に提出すると明らかにし、その影響が注目される。


ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com