Go to contents

開城満月台の南北共同発掘、無期限延期に

開城満月台の南北共同発掘、無期限延期に

Posted February. 04, 2016 07:18,   

Updated February. 04, 2016 07:26

한국어

当初、今月から着手する予定だった開城満月台(高麗時代の宮廷跡)の南北共同発掘調査が無期限延期になったことが確認された。先月の北朝鮮4度目の核実験によるもので、今年前半に調査を再開することは難しいものとみられる。昨年、満月台で高麗時代の活字と推定される金属活字が出土して話題になった。

文化財庁関係者は3日、「高麗時代の活字が発掘され、今年、満月台発掘の時期を2月に繰上げることで北朝鮮側と昨年末に合意した」とし、「しかし、核実験の影響で現在まで実務協議すら開始できていない」と明らかにした。これに先立ち、南北歴史学者協議会は昨年6月1日から11月30日までの6ヵ月間、満月台の発掘を進めた。これは、南北が満月台発掘を始めた2007年以降、最も長い調査だった。

これまで満月台発掘は、南北関係悪化の直撃弾を避けることができなかった。2010年の北朝鮮による哨戒官「天安(チョンアン)」沈没事件で、2011年から3年間にわたって発掘が中止され、2014年に再開されるなど、迂余曲折を経験した。

政府は、今年中に発掘が再開する可能性を排除していない。文化財庁関係者は、「昨年3月に突然北朝鮮から連絡が来て、発掘が再開になったことがある」とし、「満月台は南北文化財交流の象徴なので、完全に中止されることはないと期待する」と話した。

昨年、南北発掘チームは、王宮西側の建物跡7000平方メートルの調査を実施し、11月に神鳳門跡から255メートル離れた地点で、金属活字1点を発見した。高麗時代の活字かどうか論議をかもしている「証道歌字」との関連性が関心を引いた。しかし、発掘チームが調査した結果、この活字は、「証道歌字」とは書体や大きさがすべて異なることが分かった。



김상운 キム・サンウン記者 기자sukim@donga.com