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[オピニオン]盧武鉉を裏切った金万福

Posted November. 06, 2015 07:22,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で国家情報院長を務めた金万福(キム・マンボク)氏が、8月に与党セヌリ党に入党していたことが明らかになり、金氏の行動が論議を呼んでいる。金氏のセヌリ党入党をめぐって、金武星(キム・ムソン)代表は、「セヌリ党に希望があるという意味だ」と言ったというが、世間では「呆れた」、「金万福らしい」、「背信行為」といった非難が溢れている。金氏は8月27日、住所地のソウル広津区(クァンジンク)のセヌリ党党員協議会にファックスで入党を申請した。離党前歴といった欠格事由がなく、入党は受け入れられた。

◆金氏は、中央情報部(国家情報院の前身)公開採用による正統な情報マンで、国家情報院職員の期待を集めた。しかし、資質欠如を露にする事態が続出した。2007年、アフガニスタンでタリバンに拉致されたセムムル教会の信者を救出した後、実務交渉を務めた国家情報院員「サングラスマン」を表に出し、功績を誇示した。2007年の大統領選挙の前日に訪朝して金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長に「李明博(イ・ミョンバク)当選」を予告し、帰国後、メディアに流し、物議を醸して辞任した。金氏の権力志向を露呈した出来事だ。

◆金氏はなぜ自分を育てた新政治民主連合ではなくセヌリ党への入党を選んだのか。国会議員の出馬は金氏の長年の希望だった。金氏は釜山市機張郡(プサンシ・キジャングン)出身だ。国家情報院長に在職していた時、数百人の機張郡民を国家情報院に招待した。金氏は今、機張に3つの事務所がある。かなり以前から出馬を準備していたということだ。釜山から出馬するにはセヌリ党の看板が有利で、しかもセヌリ党がオープンプライマリーを採択する場合、やってみる価値があると考えたのだろう。

◆金氏は、軽薄な振る舞いで与野党いずれからも後ろ指を差され、「資質欠如者」に分類されて久しい。ここではこの話をしあそこであの話をして国家機密を垂れ流し、「情報商売人」とも呼ばれている。このような人を国家情報機関の首長の席に座らせた盧武鉉元大統領の人を見る目も問題視されている。金氏の渡り鳥行為と資質欠如は、金氏を起用した盧元大統領の顔に泥を塗っている。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員jinnyong@donga.com