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米が南シナ海に軍艦派遣へ、中国との緊張高まる

米が南シナ海に軍艦派遣へ、中国との緊張高まる

Posted October. 20, 2015 07:28,   

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原油など年間5兆ドル(約5650兆ウォン)の物流が通過する地政学的な要衝地である南シナ海をめぐる米中の角逐が激しさを増している。

19日、共同通信が配信したところによると、米国は中国が領有権を主張する南シナ海に近く軍艦を派遣する方針をフィリピンなど東南アジアの関係国に伝えた。米国は、国際法上許された「航行の自由」を掲げ、中国の南シナ海の人工島埋め立てと軍事施設の建設を批判してきた。特に米国は、中国が南シナ海に作った人工島の領海と主張する12カイリ(約22.2キロ)内に軍艦を航行させる方針であり、衝突が憂慮されている。米国の対潜哨戒機が南シナ海の上空を飛行したことはあるが、軍艦が人工島12カイリ内を航行したことはない。

中国は、習近平国家主席まで出て、主権守護の意志を明らかにした。英国を訪問中の習主席は18日、ロイター通信との単独インタビューで、「中国が建設した南シナ海の人工島の水域に外国の軍艦が航行することは容認できない」と強調した。米国が軍艦を派遣する場合、強硬対応する考えを示唆したものとみえる。しかし習主席は、「中国は南シナ海の混乱を望まない。混乱を起こす当事者にはならない」とも述べ、米国との武力衝突は避けたい考えも表わした。

これに先立ち、米国のオバマ大統領は16日、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領との共同記者会見で、「私たちは中国が国際ルールと法を遵守することを望み、中国がこれに失敗した場合、韓国が声を出さなければならない」と強調した。南シナ海問題が起きた場合、韓国の立場が困難になることが憂慮される。

一方、米国は19日、横須賀海軍基地にイージス艦「ベンフォールド」を追加配備するなど、アジア地域の海軍戦力を強化している。全長153.9メートルのベンフォールドは、最新鋭の潜水艦・弾道ミサイル対応システムを搭載している。6月にはイージス巡洋艦「チャンセラーズビル」が配備されており、米軍は2017年までに3隻のイージス艦を配備する方針だ。

そうなると、米第7艦隊の拠点である横須賀基地の戦力は、イージス艦12隻、原子力空母「ロナルド・レーガン」、揚陸指揮艦「ブルー・リッジ」など14隻に増える。これは、1945年の日本の敗戦で連合軍が横須賀基地を占領して以降、最多の規模だ。

航空母艦が不足する中国は、人工島に滑走路を建設して「不沈空母化」にする戦略だ。中国は、暗礁や珊瑚礁の周囲を埋め立てて南沙群島に作った7つの人工島に3000メートルの滑走路や灯台などを次々に建設している。



bae2150@donga.com