
事実上、与党セヌリ党院内代表に内定された元裕哲(ウォン・ユチョル)議員は13日午後2時、背広を着直しながら国会議員開館の事務室を出た。ランニングメイトである政策委員会議長に指名された金正薫(キム・ジョンフン)議員と一緒に議員会館にある同党議員らへの挨拶回りに出かけるところだった。
午前中にも、すでに議員会館を一回りした。前日の夜からは党所属議員160人の連絡先が書かれた名簿に目を通しながら、合間を縫って電話をかけ続けている。院内執行部への要望や期待を聞くためだ。
元議員は、劉承旼(ユ・スンミン)前院内代表の辞任を巡る混乱以降、与党と大統領府間の関係回復や党内結束を最重要課題と見ている。些細な摩擦でも生じないようにするためには、用心深い態度で集中力を持って取り組むべきだと考えている。当面は、院内対策の実務を総括する院内首席副代表の人選が、統合型人選の試金石となる。このため、元議員は各派閥の関係者が配置された党執行部と頻繁に意見を交わした。
元議員は、東亜(トンア)日報の取材に対して、「院内首席副代表など院内代表部の構成は院内代表固有の権限だが、今は党の統合が重要な課題となっているだけに、党執行部と調整して決める」と話した。
元議員は、「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が強調している4大改革に役立てたい」とし、大統領府にも統合のメッセージを送っている。就任直後、朴政権の国政課題に関連して、党が主導する考えを表明した劉承旼体制とは最初から一風変った姿だ。金正薫議員をランニングメイトに選んだ背景についても、「労働、金融の改革など朴槿恵政府の改革課題を無事完成させるためには、慶尚道(キョンサンド)出身の当選3回組の中でも法曹出身で国会政務委員長を経験した金議員が適任者だった」と説明した。