習近平(写真)の反腐敗キャンペーンが、ふたつの顔で進められている。統制の難しい国民の監視監督権の拡大は慎重に進めるものの、党内綱紀確立や腐敗撤廃には拍車をかけている。
国営新華社通信は、最高人民検察院の関係者の言葉を引用し、昨年1月から11月にかけて、横領・収賄容疑で全国の検察機関に立件された公務員は、計3万6907人だったと、6日付で報じた。1日平均110人以上が、不正腐敗で摘発されたことになる。 胡錦濤前国家主席が政権の座にいた前年同期間の立件者の2万7000人に比べ、37%も伸びた数値だ。
事件件数は、計2万7236件に上っている。全体事件中、収賄額が5万人民元(約881万ウォン)以上だったり、流用金額が10万元(約1762万ウォン)以上の大案(大きな事件)は、計2万1848件と、全体の80.2%を占めた。公共利益の侵害関連横領や収賄事件は、1万6510件(立件者は2万3017人)と、全体事件の60.6%を占めた。県の首長級以上の公務員が含まれた「要案(重要案件)」の立件者数は、835人に上ったが、その関連の犯罪金額は55億1000万元(約9706億ウォン)もあった。習首席就任後、落馬した省部(長官)級高官は、19人に上る。
また、地方政府のさまざまな広報性行政にも、鉄槌が下された。特に、習首席が昨年9月、 陝西省西安市が推進した380億元(約6兆6907億ウォン)規模の「新阿房宮建設プロジェクト」を全面的に再検討するよう、直接指示し、注目を集めている。 阿房宮とは、紀元前212年、秦の始皇帝が建設を開始した皇宮であり、完成前に楚の項羽の軍隊によって焼かれた。その規模があまりにも膨大で、3ヶ月間火種が消えなかったと、歴史書の史記は伝えている。
香港の明報によると、習主席は、「阿房宮は、封建時代の贅沢風潮の遺産であり、これを修復するのは、なんら文化的価値もない」と批判し、事業名称や事業敷地の位置など、多くの項目を再検討するよう指示した。共産党・中央辦公は、今回の事例を全国の各党組織に伝え、学習を指示した。そのほか、習主席は虚礼虚飾を禁じ、勤倹節約を強調する公務員の勤務綱紀にも拍車をかけている。
一方、浙江省杭州の杭州師範大学の范忠信教授は1日、南湖湖畔の1キロを四つんばいで這って話題を呼んでいる。法学部教授の氏は、1年前、中国版ツイッターの微博に、「2013年内に公務員らの財産公開措置が全面的に実施されるだろう」と予想した。当時、范教授は、予想が外れれば、よつんばいで1キロを進むと約束した。同日、約束を守った彼は、ひざや手の平から血が出たという。
財産公開制度は、公職の不正腐敗を防ぐ有効な措置として、中国で注目を集めている。しかし最近、公職者財産届出を巡る党内のモデル検証のみ発表されただけで、全面的な導入は遅れている。






