「もう韓国社会への期待を捨てました。今週中に北朝鮮へ帰って、最後に平壌にいる母(80)にでも会おうと思います」
脱北者のソン・ジョンフン北朝鮮離脱住民ビジョンネットワーク代表(49・写真)は15日、本紙の記者とインタビューし、このように語った。昨年から脱北者が北朝鮮へ帰るケースが何件があったが、再入北を予告したのは初めて。
定着11年のソン氏が韓国を離れる決心をした理由は、脱北ブローカーに支給する費用のためだ。ソン氏が脱北者団体に所属していた09年、ブローカーのキム某氏に脱北女性A氏が韓国まで来るのに必要な資金850万ウォンを保証したのが災いの元だった。病気になったA氏に代わって、債務返済訴訟を起こされたソン氏は、「一部だけでも先に返す」と言ったが敗訴し、1日に冷蔵庫など家財道具を差し押さえられた。政府から提供された賃貸マンションの保証金も差し押さえされた状態だ。ソン氏は、「政府が脱北者保護の義務を個人になすりつけたまま、それによる責任まで負わせている」と語り憤りを露にした。
これについて統一部の関係者は、「脱北者相談機関のハナセンターと警備担当の警察官を通じて、ソン氏の主張に対する正確な裏付けを把握している」と話した。






