28日、ブラジルのフォルタレザで行われた欧州の強豪スペインとイタリアのFIFAコンフェデレーションズカップ(コンフェデ杯)準決勝。120分にわたる血闘も0−0で勝負がつかず、ロシアンルーレットのPK戦にもつれ込んだ。6−6でイタリアの7番キッカー、レオナルド・ボヌッチ(ユベントス)はボールを空に飛ばし、スペインのヘスス・ナバス(マンチェスターシティ)は落ち着いてゴールネットを割った。スペインはボヌッチという、もう一人の生贄を作って笑った。
スペインの勝利で、南米と欧州のプライドの直接対決が14年ぶりに実現した。スペインはウルグァイを2−1で破って決勝に先乗りした開催国ブラジルと来月1日午前7日(韓国時間)、ブラジルのサッカーの聖地マラカナン競技場で優勝カップを巡って対決する。
事実上、2014年ブラジルW杯で起こり得るの最も可能性の高い決勝シナリオの一つでもある。両チームは、ブラジルW杯の最有力優勝候補だ。今大会開催国として有利と見られているブラジルは、W杯で歴代最多の5回優勝している。南米で開催されるW杯では、例外なく南米勢が優勝していた経験も強みだ。
FIFAランキング1位のスペインは、ユーロ2008(サッカー欧州選手権)2008と2010年南アフリカW杯、ユーロ2012のメジャー大会を3大会連続優勝した世界最強だ。今大会の4試合で実に15得点しており、1失点に過ぎないほど、堅固な戦力を誇っている。とくに最近のAマッチでは29試合連続無敗を記録している。
専門家らは、ブラジルの優勢を占う。相手戦績でブラジルは4勝2敗2分けと多少リードしている。両チームは、最後に直接対決した1999年の強化試合で0−0で引き分けている。SBS解説委員のパク・ムンソン氏は、「ブラジルより休める日が1日少ない状況下で、PK戦まで戦ったスペインの体力的な負担は大きい。ホームの一方的な応援もブラジルに有利だ」と話した。
両チームのFWの直接対決も興味深い。ブラジルの新星ネイマール(バルセロナ)は、今大会で毎試合攻撃ポイント(3得点2アシスト)を挙げている。スペインのトレス(チェルシー)は5ゴールで得点王争いでトップに立っている。二人の足元で勝負が別れる公算が高い。
一方、ユーロ2008の準々決勝でのPK戦の末にスペインに2−4で負けたイタリアは、今回もPK戦で涙を飲んだ。






