Go to contents

米ボストンテロ、7時間後に犯人検挙

Posted April. 22, 2013 05:15,   

平和な米国の大学都市で毎年開催されるボストン・マラソン大会を血の海にした兄弟のテロ犯が犯行4日後、公開捜査を行って7時間後に逮捕された。兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者(26)は警察との銃撃戦で撃たれて死亡し、弟のジョハル・ツァルナエフ容疑者(19)は、ボストン近隣の住宅街、ウォータータウンに隠れていたところ逮捕された。

テロ犯を迅速に射殺し、逮捕できたのは、オバマ政府のテロへの報復の強い意志があったからだ。オバマ大統領は、ボストンマラソンのテロ直後に声明を出し、「必ず事件の真相を突き止める。誰がやったのか、なぜやったのかを明らかにする。事件に責任のある個人、グループは、正義の重さを充分に知ることとなるだろう」と述べた。テロ発生2日後には現場を訪れ、犠牲者を慰め、テロとはいかなる妥協もしないと断言した。

オバマ大統領は19日は1日中ホワイトハウスで、テロ犯の追跡と逮捕の過程をリアルタイムで報告を受けた。ホルダー法務長官とケリー国務長官、ロバート・ミューラーFBI局長、リナ・マルコ大統領補佐官(テロ対策担当)などが、オバマ大統領の隣で状況を見守った。赤外線で探知するカメラを装着したヘリコプター「ブラックホーク」がウォータータウンに出動し、数百人の警官とFBI要員が街をしらみつぶしに捜索した。

まるで007作戦のように電光石火の如くテロ犯を逮捕できたのは、政府当局の強力な掃討作戦と国民の積極的な情報提供があったおかげだ。マラソンのゴール現場に設置されていたロード・アンド・テイラー・デパートと近隣レストランの防犯カメラや、市民が情報提供した動画や写真を総合的に分析した結果、警察がテロ犯を特定し、有力容疑者をあぶりだすことができた。

市民は、スマートフォンで撮った動画や写真を捜査当局に送ったり、ウェブサイトにアップした。インターネットのコミュニティでは、動画と写真を分析し、不審な人物を探すのに大いに役立った。マラソン大会に出場したガールフレンドを応援するためにゴール付近にいて、テロで両足を失ったジェフ・バウマン氏(27)は手術後麻酔がさめた後、写真に写った容疑者を指摘し、容疑者捜索に決定的な貢献をした。ボートの中で血だらけの状態で隠れていたジョハル容疑者を通報したのもウォータータウンの住民だった。

北朝鮮の戦争とテロの脅威にさらされている韓国も、テロ犯を捜し出して報復する米国と米国人の強力な意志を見習う点が多い。