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グーグルのウェブブラウザ「クローム」、iOSでもサービス開始

グーグルのウェブブラウザ「クローム」、iOSでもサービス開始

Posted June. 30, 2012 07:55,   

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グーグルが独自開発したウェブブラウザの「クローム」をライバル社のアップルのアイフォンとアイパッドにサービスし始めた。グーグルのサンダー・ピチャイ・クローム部門首席副社長は28日(当地時間)、米サンフランシスコ・モスコニセンターで開かれた「Google I/O」2日目の基調演説で、「どのような種類の運営体制(OS)やデジタル機器でもクロームブラウザを使えるようにすることを目標に努力してきた」とし、アップルとの協力事実を明らかにした。

基調演説後、アップルのアップストアに公開されたクローム・ブラウザには「サファリ(アップルのウェブブラウザ)よりずっといい」という使用者の賛辞が相次いだ。米インターネット調査会社のスタットカウンターによると、クロームは先月世界市場で32.4%のシェアを占め、1位だったマイクロソフト(MS)のインターネット・エクスプローラ(32.1%)を初めてリードし、世界1位のウェブブラウザになった。

クロームは、08年グーグルが発売した自体ウェブブラウザだ。グーグルがクロームを初めて作った時までも情報技術(IT)業界ではネットスケープ・ナビゲーターまでMSのインターネット・エクスプローラに負けて退出されたところに、グーグルが無謀な挑戦をするという懸念が多かった。しかし、グーグルは約4年ぶりに世界1位を奪還した。

この過程でグーグルはクロームを基盤にしたOSを作り、このOSを使ったクロームブック、クローブボックスなど、コンピューターまで作って事務用機器として活用してMSの事業基盤を脅かした。MSは最初はウェブブラウザだけで何をするつもりかと油断している間、ウェブブラウザのため、ウィンドウOSやウィンドウオフィスなど中核商品の売り上げが削られるのを見守るしかなかった。クロームはグーグルの「トロイの木馬」だったわけだ。

アイフォン・アイパッドでもクロームが広く使われると、アイフォン・アイパッドもグーグルのための電子機器に転落しかねない。ただし、グーグルはアップルが直接統制するアップストアを通じてのみクロームを配布できるため、アップルの直接的な統計を受ける弱点がある。

ピチャイ首席副社長は、「アップルと秘密維持契約(NDA)を結んで詳しい内容は話せないが、両社が長期間の交渉を通じて問題の解決策を見出した」と話した。



sanhkim@donga.com