離婚は、慰謝料や財産分与、養育費など金銭的争いが伴いがちだ。慰謝料は、不倫など離婚の原因を作った夫または妻が、配偶者の精神的被害を補償するために支払う金銭のこと。財産分与は、結婚中に形成した夫婦共同財産を清算し分けることで、慰謝料とは違い離婚の原因を作った人でも請求することができる。子供がいる場合は養育権者を決め、養育しない人は養育費を支払わなければならない。この中で金額が最も大きいのは、ほとんどの場合財産分与となる。
◆単独で家を所有できないわけではないが、だからといって結婚後購入した家を共同名義にする必要はない。相続などの事由の無い場合、夫や妻の単独名義の家でも共同財産と見なされる。夫婦が通帳を別にしている場合も、結婚後形成した金銭は共同財産となる。但し、結婚前に貯蓄した金銭は、結婚後も各自の財産だ。共同財産は、その形成への貢献度に応じて分けることになる。貢献度には婚姻期間、年齢、経済活動の有無などが考慮される。会社人の夫と専業主婦の場合、結婚3年目よりは結婚10年目の主婦の貢献度が高い。家事の場合、平均30%程度の貢献度が認められる。
◆女優のイ・ジア氏が、歌手のソ・テジ氏を相手とって今年1月、5億ウォンの慰謝料と50億ウォンの財産分与請求訴訟を起こしていることが明らかになった。養育については請求していない。一般的に、離婚に伴う金銭請求は離婚請求と同時に進める。二人は既に離婚しているものの、財産分与で合意に至らず、訴訟を提起した模様だ。慰謝料は離婚から2年以内に、財産分与は3年以内に請求しなければならない。イ氏は09年離婚したと主張するのに対し、ソ氏は06年離婚したため請求権が消滅したとしており、裁判所の判断が注目される。
◆有名人は注目されないよう、判決を避けて合意や調停を選択することが多い。調停では慰謝料や財産分与を区別せず、示談金で一括処理し、外部に公開することはない。昨年歌手のパク・ジンヨン氏は、元妻のソ某氏に対し、約30億ウォンに月当たり2000万ウォンを支払うことにし、裁判所内で「向こうからの要求を全部受け入れた」と評価された。また、チェ・ウォンソク元東亜(トンア)グループ会長は、チャン・ウンヨンKBS元アナウンサーと離婚するとき、「やはり男前だ」と言われるほど大金を支払ったという。愛が冷めれば財産争いに向かうのが、男女の出会いというものだろうか。
宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com






