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対北のコメと肥料支援、離散家族再開の定例化などと連携 政府高官が方針示唆

対北のコメと肥料支援、離散家族再開の定例化などと連携 政府高官が方針示唆

Posted November. 22, 2010 05:52,   

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政府は北朝鮮が離散家族再開の定例化や元韓国軍捕虜・脱北者の故郷訪問など急がれる人道的問題の解決に協力すれば、これに相応する量のおコメと肥料を支援する方針だ。

政府高官は21日、「北朝鮮の人道的善行に対する人道的支援は天安(チョンアム)艦沈没事件とは別に進めなければならない」とし、「何トン以下のおコメは人道的支援で、その以上は違うという二分法から脱して、北朝鮮が韓国側に提供すること(人道的問題の解決)に相応する価値ほどのおコメを支援する考えがある」と話した。

この発言は、人道的問題の解決と対北朝鮮食料支援を連携する方針を示唆したものと受け止められる。現在、北朝鮮が年間3〜4回の離散家族の再会を定例化する見返りとして、コメ50万トン、肥料30万トンを提供してくるのはその価値に比べて対価が大きすぎるため不可能だが、北朝鮮側の態度次第で妥協の余地があることをほのめかしたものだ。

このため、25日、京畿道坡州市汶山邑(キョンギド・パジュシ・ムンサンウプ)の都羅山(ドラサン)南北出入事務所(CIQ)で開かれる南北赤十字会談で双方が妥協点を見出せるか注目される。政府関係者は、「北側が李明博(イ・ミョンバク)政府発足後初めて会談のために韓国を訪問することにするなど積極的な姿勢を示しているため、意味のある結果が出る可能性もある」と話した。北側は同日の会談で金剛山(クムガンサン)観光再開のための協議も並行して行うことを主張している。

しかし同高官は、「北朝鮮側が統治資金や軍費に転用できるドルが流入することは防がなければならない」と述べ、当面は金剛山観光を再開する意思がないことを明確に示した。

南北首脳会談や高官級会談の開催については、天安艦事件の解決と分離して推進できないとの考えを明確にした。同高官は、「北朝鮮が天安艦事件に知らんふりを通しているからには高官級会談はできない」と言い、「北朝鮮が首脳会談開催を見返りに大規模支援を望んでいるなら、天安艦事件の解決に先に乗り出さなければならない」と強調した。



kyle@donga.com