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華僑脱北者5人、国籍確認できず半年間保護所で拘禁

華僑脱北者5人、国籍確認できず半年間保護所で拘禁

Posted October. 26, 2010 08:38,   

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「生まれ故郷を離れ、大韓民国に来たが、娘が産んだ孫も抱くことができなかった。娘婿と娘、孫が面会に来ても、南北の障壁のように、ガラス越しで手を握ることもできず、別れる時はとても辛い」。脱北者の金ミョンスン氏(仮名・52・女)は07年、中朝国境を渡った。韓国に住む次女に会うため、中国とラオスを経由し、今年2月、仁川(インチョン)港に到着した。すでに結婚し、子どもを産んだ娘は、母親が来た後、今年5月に結婚式を挙げる計画だった。

しかし、金氏は、韓国の地を踏んだ後も、娘の結婚式に出席できなかった。87年に北朝鮮で華僑証を取得したという事実を話すと、韓国政府は、金氏を脱北者ではなく、中国人に分類し、4月29日、華城(ファソン)外国人保護所に送った。金氏の父親は、「文化革命」を逃れ、北朝鮮に渡った中国人で、北朝鮮で母親に出会った。

金氏は現在、6ヵ月近く、外国人保護所に拘禁されている。政府は、金氏を中国に送還しようとしたが、中国側では、「戸籍がない」ため、自国民として認定しなかった。結局、北朝鮮に住んでいた元華僑の脱北者である金氏は「無国籍」難民となり、どこにも行くことができない状態になった。金氏は、関係当局に提出した国籍判定陳述書で、「生きるために他郷に来ましたが、このような境遇です。」と綴った。

難民人権センターは25日、金氏のような「無国籍」脱北者5人が、現在、京畿道(キョンギド)の華城外国人保護所に拘禁されていると明らかにした。脱北者の身分だが、中国華僑出身のため、韓国に定着できない人々だ。華城外国人保護所側は、「今年に入り、元華僑の脱北者8人が韓国に入国したが、このうち3人は中国で身元が確認され、中国に出国し、5人が残っている。彼らに対する法律規定がなく、問題解決に困難な点が多い」と話した。

08年の国政監査で、ハンナラ党の南景弼(ナム・ギョンピル)議員は、無国籍の脱北者数が1万〜1万5000人に達すると主張した。難民人権センターの金ソンイン事務局長は、「無国籍脱北者らは、中国に戸籍がないことが確認された後も、現行法上、救済する方法がないという点で問題が大きい。金氏を含む5人に対する一時保護を解除すべきだ」と主張した。



jmpark@donga.com