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「ソウルまではわずか50キロ」 北朝鮮軍部、またも「火の海」発言

「ソウルまではわずか50キロ」 北朝鮮軍部、またも「火の海」発言

Posted April. 20, 2009 08:38,   

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北朝鮮軍部が、韓国政府の大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)全面参加の方針を非難し、首都ソウルに対する軍事的威嚇を暗示する発言をした。北朝鮮人民軍総参謀部報道官は18日、「朝鮮中央通信とのインタビュー」を通じて、「我々の衛星打ち上げを口実にした様々な名目の制裁措置やPSI全面参加などによる圧力は、我々に対する露骨な対決布告、宣戦布告だ」と述べた。

そして、「我が革命武力の打撃には限界がない。(韓国政府は)ソウルが軍事境界線からわずか50キロしか離れていないことを一瞬たりとも忘れてはならない」と威嚇した。これは、94年3月の南北実務代表会談で、北朝鮮の朴英洙(パク・ヨンス)団長が「戦争が起これば、(ソウルは)『火の海』になるだろう」と発言して以来初めてソウルに対する軍事的威嚇を言及したものだ。韓国政府のPSI参加の方針に対して、北朝鮮軍部が直接非難したのも初めて。これまで、PSIに対する北朝鮮側の公式反応は、対韓国機構である祖国平和統一委員会(祖平統)から出ていた。

総参謀部報道官はさらに、「我が革命武力は、6者協議の合意に拘束されることなく、核抑制力を含む国家の防衛力を全方位に強化する道に進むだろう」と述べ、核開発の意思を明らかにした。同報道官は、「我が軍隊は、当初から6者協議に何の期待ももっていない」と発言し、14日に発表された北朝鮮外務省報道官の「6者協議不参加」宣言を再確認した。

いっぽう、韓国軍当局は、軍事境界線と北方限界線(NLL)海上で、北朝鮮軍の挑発の可能性に備え、境界監視態勢を強化して北朝鮮軍の動向を注視しているが、特に変わった動向はないという。



kimkihy@donga.com