
米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)アメリカン・カンファレンスのピッツバーグの韓国系ハインズ・ウォード(32)が、特級ワイドレシーバーの象徴である「ワンシーズン、1000ヤード前進」を達成した。この2年間の不振を吹き飛ばした。
ウォードは29日、ペンシルバニア州ピッツバーグ・ハインズフィールドで行われたクリーブランド・ブラウンズとのレギュラーシーズンの最終戦で31—0の完勝の主役となった。6度のパスを受け70ヤード前進し、シーズン合計1043ヤード前進を記録した。同日、6度のレシーブを追加し、通算レシーブ800回も達成した。これはチームで最多記録。
ウォードのワンシーズン1000ヤード前進は04年以後4年ぶりのことで、通算5度目だ。ウォードは01年1003ヤード前進を記録し、初めてワンシーズン1000ヤード前進でワイドレシーバーに名前を載せ、以後04年まで4年連続1000ヤード前進に成功した。このうち02年に記録した1329ヤードがワンシーズン最多の前進記録だ。
ウォードの身長は183センチで、ワイドレシーバーとしては比較的に低い。脚も速い方ではない。しかし、瞬間的に空間に入り込み、クォーターバックからパスを受ける能力に長けている。
ビッツバーグのマイク・トムリン監督は同日の試合直後、「ウォードにワイドレシーバーは副業に過ぎない。彼は試合の戦略をきちんと知っているフットボール選手」と話し、彼の価値を高く評価した。
ウォードは06年2月行われたシアトル・シーホークスとのスーパーボール試合で、勝負を決定付ける4クォータータッチダウンを成功させた。所属チームに26年ぶりの優勝をもたらして最優秀選手(MVP)に輝き、デビュー後、最高の一年を過ごした。
しかし、危機もあった。06年には膝の負傷、07年には鼻の骨の骨折、2年連続手術を受けた。負傷のため、1000ヤード前進も記録できなかった。
しかし、ウォードは今季初試合だったヒューストン・テキサンズ戦からタッチダウン2度を成功させ、華やかな復活を予告させた。そして、シーズン最後の試合で、これ見よがしに1000ヤード前進に成功して、全盛期の姿を取り戻した。
一方、ナショナル・コンファレンスのデトロイト・ライオンズは同日、グリーンベイ・パッカーズとのレギュラシーズン最終戦でも21—31で負け、シーズン全敗(16敗)の不名誉な記録を残した。
NFLで一つのチームがシーズン全敗を喫したのは、1976年、タンパベイ・バッカニアーズ以後2度目だが、シーズン16試合の体制に変わった1978年以後はデトロイトが初めてだ。
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